No.30 風水害への備え【2014年7月1日】

更新日:2022年09月29日

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 皆さん、災害への備えは十分ですか?
 東日本大震災以降、市民の皆さんや職員の防災意識は確実に高まっていると感じていますが、災害といってイメージするのは「地震」という人が多いのではないでしょうか。東日本大震災を経験し、習志野市を含む首都圏に巨大地震がいつ発生してもおかしくないという状況であることを考えれば当然のことだと思います。しかし、災害の発生頻度からすると、地震と同様に台風などによる大雨、暴風、土砂災害といった「風水害」への備えも重要です。実は、気象庁によると東日本大震災以降、平成26年4月までに最大震度4以上を観測した地震は全国で319回発生していますが、気象等警報の発表回数は平成23年度の1年間だけで2,400回を超えているのです。本市については、東日本大震災以降、震度4以上の地震は観測されていない一方で、気象等警報は24回も発表され、1時間雨量30ミリ以上の激しい雨も3回観測されています。
 習志野市には大きな河川がなく、川の氾濫による洪水被害は想定されていません。また、下水道の整備が進み、浸水被害などもかなり減少しました。しかしながら、近年は各地で突発的・局地的な大雨が多発するなど、排水処理能力を超える短時間強雨や大雨の発生回数は増加傾向にあり、本市でも、最近では平成22年、23年、25年に床上浸水被害が発生しております。下水道整備などのハード対策はもちろん進めていきますが、整備には長い年月がかかることから、風水害の被害を最小限にするためには、今できることを考え、しっかり備えることが大切です。
 そこで本市では、梅雨入り前の5月24日に、市全体としての水害対処能力の向上を図ることを目的として、危機管理課、都市整備部、消防本部、消防署および消防団などが連携し、集中豪雨を想定した初めての水害対処訓練を行いました。当日は、情報収集・伝達訓練、市内巡回パトロール訓練、通行止め措置および交通誘導訓練の他、鷺沼台4丁目児童遊園付近では雨水排出訓練を実施しました。また、訓練の前日には、本市と災害時相互応援協定を締結している京都府京田辺市より井上秀之危機管理監をお招きし、風水害時の対応について職員研修を実施しました。京都府は昨年、“数十年に一度という非常に危険な状況”である大雨「特別警報」が全国で初めて発表されており、その時の貴重な経験をお話ししていただきました。

3名の消防団員がホースを持ち水害対処訓練を行っている様子の写真

水害対処訓練の様子

 今年は梅雨明けが遅くなり、そのまま台風シーズンに移行するような予報も出ています。市民の生命、財産を守るため、市も全力で災害対応に当たります。皆さんも普段から気象情報について関心を持っていただくとともに、例えば排水溝の確認や清掃など、自分でできる風水害への備えについて、ぜひご家庭で関心を持っていただきたいと思います。

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