No．32 敬老の日に思うこと 【2014年10月1日】

 暑さもようやく和らぎ、日増しに秋の気配を感じられるようになりました。スポーツや芸術、読書など、何をするにも心地良いこの季節、市民の皆さんもそれぞれ充実した毎日を過ごされていることと思います。
 さて、9月15日は敬老の日でしたが、今年も各地域で敬老会など、高齢者の皆さんとふれあい、長寿をお祝いする催しが開催され、私もいくつかの会場にお邪魔させていただきました。人生の先輩である皆さんの元気な姿、楽しそうな笑顔を拝見して、私もとてもうれしく思うと同時に、皆さんから元気をもらい、励ましていただいたような気持ちになりました。
 また、高齢者の皆さんは、戦後の荒廃の中から現在の豊かな日本を築き、そして習志野市の発展を支え、見守っていただきました。今の私たちの暮らしがあるのは皆さんのおかげです。改めて感謝を申し上げます。
 平成26年4月1日現在、本市の高齢化率は21.6%となっており、全国平均や千葉県平均を下回っているものの、毎年増加している状況にあります。100歳を超える長寿の人も珍しくなくなり、9月1日現在、市内に60人いらっしゃいます。
 少子高齢化が大きな社会問題としてとりあげられる中、日本の将来の活力という面から少子化対策は国を挙げて取り組まなければなりません。一方で高齢化社会とは、豊富な経験と知識、地域に対する愛着をお持ちの人が数多くいらっしゃるということでもあります。私はこのような環境をより良いまちづくりに生かさなければならないと考えています。
 共働き世帯の増加により都市部の昼間人口の構成が大きく変わり、昼間の地域を見守り支えるためには高齢者の皆さんの力がなくてはなりません。町会・自治会活動、子どもたちの見守り、福祉・ボランティア活動など、皆さんのお力を今一度発揮していただくことで、やさしさでつながるまちが実現できます。私たち行政も、高齢者の皆さんが元気に活躍できる環境をつくること、そして何より健康な生活を送れるよう、しっかり支えてまいります。
 これからも高齢者の皆さんには、地域の中で交流を深めながら、まちづくりの主役としていつまでも元気に活動をしていただきたいと思います。