No.11 平成8年5月15日号 失われた駅舎 ~藤崎台駅~
No.10新ならしの散策では、新装された実籾駅についてその昔の姿をご紹介しましたが、今回も習志野市内の駅についてご紹介しましょう。
この写真の駅の名前をご存知の方はそう多くはないかも知れません。この駅は「藤崎台駅」といい、かつて市内にあった新京成の駅です。
新京成電鉄は戦前まで津田沼(現・千葉工大)にあった鉄道第二連隊の演習線を利用して昭和22年に開業しました。そして、昭和30年には京成津田沼駅から松戸駅までの全線の営業が開始されました。この鉄道はいまや沿線に住む人々の通勤通学の足となり、乗り換え駅として津田沼駅周辺のにぎわいを生んでいます。
この写真の藤崎台駅は昭和43年5月まで現在の津田沼1丁目にありました。当時の新京成線は松戸方面から来ると、前原駅で京成津田沼駅方面と新津田沼駅2つあるという路線でした。藤崎台駅は京成津田沼駅に向かう路線上にあり終点の1つ手前の駅でした。しかし、終点が2つあるという特殊な路線のため、列車の運行が複雑になり、国鉄津田沼駅に向かう通勤客の増加に対応した列車本数の増便が難しくなってしまいました。そのため、昭和43年、新津田沼駅を通って京成津田沼駅に向かう今の路線ができ、それに伴い藤崎台駅を通る路線は廃止され、藤崎台駅は短いその生涯を閉じました。現在は駅舎のあったあたりには家々が立ち並び、往時の面影を求めることはできなくなりました。

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更新日:2022年09月29日