習志野文化ホール パイプオルガン再設置の可否を問うクラウドファンディング
クラウドファンディング実施の背景
習志野文化ホールは、昭和53年に市民の文化活動の場として開館し、本市の文化芸術活動の質の高さに大きく寄与してきましたが、施設の老朽化や求められる仕様に問題を抱えていることから、令和5年4月より長期休館となっています。
現在、JR津田沼駅南口地区における市街地再開発事業での再建設に向け、事業者と協議を進めておりますが、現時点における再建設費用は100億円を大きく超える額となっており、今後の物価上昇等を鑑みるとさらなる増加が想定されます。
このような中、現在の文化ホールに設置しているパイプオルガンを新たなホールへ設置することについては、約1億5千万円と多額の費用が必要であること、また、設置の可否に対する見解が分かれていることから、パイプオルガンの設置について可否を問うことを含む、財源確保策として、クラウドファンディングを実施します。
クラウドファンディングの概要
実施期間
令和6年10月1日(火曜日)から令和6年10月31日(木曜日)まで
目標金額
令和6年9月中旬以降に決定し、ホームページで公表します。
※目標額の設定にあたっては、物価等の現況と市で随時受け付けている寄附において、「パイプオルガンの設置に活用してもよい」との意向を示していただいた額を精査し、設定します。
受付金額
2,000円から
実施条件
目標額に達しない場合は、パイプオルガンは設置せず、クラウドファンディングへの支援金は全額返金します。
支援金の使いみち
集まった支援金は、全額、パイプオルガンの設置費用に活用させていただきます。
申込方法
後日公開予定のクラウドファンディングポータルサイトよりお申し込みください。
文化ホール再建設やパイプオルガン再設置等に係る寄附も受け付けています
習志野市では随時、習志野文化ホール再建設やパイプオルガン再設置等に係る寄附を受け付けています。
寄附の手続きにおいて「パイプオルガンの設置に活用してもよい」との意向を示していただいた場合には、その寄附額をクラウドファンディングの目標金額から差し引きます。
詳しくはこちらをご覧ください。
チラシのダウンロードはこちら (PDFファイル: 1.1MB)
習志野文化ホールとは
〜これまでの文化ホール〜
習志野文化ホールは、昭和45年に制定された習志野市文教住宅都市憲章の下、文化芸術の殿堂、市民の文化活動の場として昭和53年に開館し、開館当初から主に学校や市民団体に利用され、美爆音で知られる習志野高校を初め、市内の小中学校における全国水準の音楽活動を育み、支えてきたほか、学校の合唱祭や市民文化祭、習志野第九演奏会など、多くの人の文化・芸術活動の醸成・発表の場として親しまれてきました。
〜現在の文化ホール〜
しかしながら、開館から40年以上が経過し、施設の老朽化が進むとともに、バリアフリーへの対応や使いやすさ等、求められる仕様に問題を抱える中、「モリシア津田沼」の信託受益権を有する野村不動産株式会社と市、国において、JR津田沼駅南口地区における市街地再開発事業の検討が開始されると共に、再開発区域に含まれる民間商業施設の一部に位置する文化ホールについても、建替えに向けた検討が進められており、令和5年4月1日から長期休館となっています。
これからの文化ホール
新たなホールの再建設にあたっては、JR津田沼駅南口再開発事業の中での再建設を予定しており、令和4年度に策定した「習志野文化ホール再建設基本構想」と令和5年度に策定した「習志野文化ホール再建設基本計画書」に基づき、設置理念である”市民生活を豊かにする、音楽をはじめとした演劇、舞踊、邦楽など、演じる、観るといった、市民の多様な文化芸術活動を支える多目的機能を備えた、誰もが利用しやすい活動の拠点及び交流の場”を念頭に、”音楽のまち習志野”を象徴する、音の響きを重視したホールとなるよう協議を進めています。
習志野市のパイプオルガン
〜習志野市のパイプオルガン〜
習志野市のパイプオルガンは、旧西ドイツのベッケラート社の製作で、49ストップ、大小3,512本のパイプを備えており、建設当時の価格で約1億円をかけて設置されました。
パイプは小さいもので直径3ミリ、高さ6ミリのものから、大きいもので直径30センチメートル、高さ5メートルのものからなり、ストップと呼ばれる音色を切り替える装置で多様な音色を奏でます。
〜県内ホール唯一のパイプオルガン〜
建設当時、習志野文化ホールのパイプオルガンは、公共ホールとしては日本で初めて設置された大型パイプオルガンとして話題になりました。
現在においても、千葉県内の公共ホールでは唯一のパイプオルガンとなっています。
〜新ホールへの移設〜
パイプオルガンを新たなホールへ設置することについては、「習志野文化ホール再建設基本構想」策定時に行った関係者・利用者ヒアリングや市内在住・在勤・在学者等を対象としたパブリックコメントにおいて、設置の可否についての見解が分かれている状況です。
メンテナンス事業者へのヒアリングでは、これほどの規模のパイプオルガンの移設は、国内でも過去に例がないのではないかとのことであり、解体・設置作業にはドイツのベッケラート社の技術者を招へいし、対応することが必須であること、保管にあたっては湿度管理が可能な大型の倉庫を要するため、多額の費用を要します。
新たなホールへの設置にあたっては、移設費用のみならず、維持管理費などの将来世代も含めた継続的な保有に係る財政面からの検討を要すること、特に財源確保が最大かつ困難な課題であることから、パイプオルガンの設置についての可否を問うことを含む、財源確保策として、クラウドファンディングを実施します。
この記事に関するお問い合わせ先
このページは総合政策課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9222 ファックス:047-453-9313
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更新日:2024年08月26日