No.114 平成21年5月15日号 市史を食べよう7
市史を食べよう ドイツ捕虜編7
食に歴史あり。習志野の歴史の中でどんなものが食べられてきたのか、レシピを調べて歴史を“食べて”みることも、実に興味深いものです。今回は、大正のドイツ捕虜が収容所で食べていた料理を紹介するシリーズの最終回。
東部ドイツの商業都市ライプツィヒの名を冠する野菜料理“ライプツィガー・アラーライ”をご紹介しましょう。“アラーライ”とは、あれもこれもという意味。ちょっと八宝菜のようなお料理です。
大正7年12月8日(日曜)お昼のメニューに登場しています。
(注意)習志野市国際交流協会の皆さんのご協力で、当時のレシピの料理を再現しました。
ライプツィガー・アラーライ(ドイツ風八宝菜)
ライプツィガー・アラーライ
- 材料・分量(4人前)
- さやいんげん…200グラム
- グリーン・アスパラガス…200グラム
- グリンピース…100グラム
- ニンジン…1本
- カリフラワー…小1個
- 大正エビ…12尾
- バター……30グラム
- 塩、砂糖…少々
- パセリ……2分の1本
- 辛口白ワイン…100ミリリットル
- 生クリーム…200ミリリットル
- カイエンヌペッパー、ナツメグ、白こしょう…少々
- 調理方法
- 野菜をすべて3センチメートルくらいに切ります。洗って、水を切っておきます。
- エビの背腸を取っておきます。
- 野菜をゆでるお湯を沸かし、塩適量、砂糖1つまみ、バター小さじ1を入れたら、野菜を1種類ごとに中火でゆっくりゆでては、氷を入れた冷水に取ります。これを繰り返しますが、ゆで汁は捨てないこと。ゆでている間に、パセリをみじん切りにしておきます。
- お湯・同量の白ワインにパセリの茎を入れてエビをゆで、皮をむきます。
- ソースを作ります。3.の野菜のゆで汁を約200ミリリットル取り出し、白ワインを加え火にかけます。生クリームを注いで、煮汁が約半分になるまで静かに煮立てます。煮立ったら、塩、こしょう、カイエンヌペッパー1つまみ、砂糖1つまみ、ナツメグ少々で味付けします。
- フライパンにバターを適量入れ、エビを炒め、軽く塩こしょうします。エビを取り出したら、ゆでた野菜を1種類ずつ順に炒め、塩こしょうします。温めた大きな皿に具をすべて載せて、混ぜ込んだら5.のソースを注ぎます。最後にパセリのみじん切りをかけます。
こうしたドイツ料理が習志野の地で毎日盛んに作られ、1,000人のドイツ兵のおなかを満足させていた─習志野の歴史には、そんな1ページが埋もれているのです。あなたも、歴史の中から「味の発掘」をしてみませんか。
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更新日:2022年09月29日