No.86 平成18年2月1日号 鷺沼古墳発掘から40年

更新日:2022年09月29日

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新ならしの散策 No.86

鷺沼古墳発掘から40年

小高くなった古墳の墳丘全体を写した白黒写真

写真1:B号墳を南東から撮影

習志野市役所の南側にある鷺沼城址公園の中には、2基の古墳があります。鷺沼古墳です。昭和40年に発見され、翌昭和41年(1966年)に群馬大学の故尾崎喜左雄博士の指導のもと、習志野市教育委員会によって発掘調査されました。市内で実施された発掘調査としては2例目という早い時期のものです。

調査の結果、2基の古墳(A号墳・B号墳)は6世紀後半から末の前方後円墳であることがわかりました。A号墳の周囲からは埴輪の破片が多数発見され、B号墳からは石を組み合わせて作られた石棺が確認されています。地域の歴史を物語る貴重な資料として、この石棺は昭和51年に市の史跡に指定され、今も大切に保存されています。

B号墳の石棺を男性2名で調査している白黒写真

写真2:B号墳を南側から撮影

 ここに掲げた2枚の写真は調査時のものです。写真1はB号墳を南東の方向から撮影したものです。小高くなったところは古墳の墳丘です。ただし一部しか残っていませんでした。中央やや左、人が集まっているあたりに石棺があります。左奥には鷺沼源太の碑が見えます。現在の公園からは想像しにくいのですが、当時はこのように畑が広がっていました。

 写真2は、同じB号墳の石棺を調査しているところを南側から撮影したものです。測量の機材や写真用の三脚が見えます。左奥に市役所の本庁舎も写っています。
これらの写真が発掘調査の貴重な記録であることは言うまでもありませんが、それとともに、調査に参加している人たちの様子や周囲の風景などは、昭和41年という時代の記録ともなっています。

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