子育て”ショートあるある”（第23話）『こだわりが安心〜その2〜』
着古したTシャツのお話です。
『こだわりが安心〜その2〜』
息子が保育所に通っていた頃の話です。
寝ても覚めても電車が大好きな息子は、朝起きては持っている電車すべてを縦列に並べた様子を眺めて楽しみ、
保育所に行っては線路をつないで大連結させて少しずつ動かしては眺め、
夜寝る前に枕元にお気に入りの車両を飾って夢に出てくるように祈るのが日課。
お洋服も当然電車の半袖Tシャツ、電車の靴でコーディネートです。
こっちの服もいいんじゃない？と提案することもありましたが、本人に変える気はない様子。
仕方なく毎夜洗濯乾燥機を回し、朝には着られるように準備する毎日。
お気に入りの青いTシャツは、名札の穴がいくつあいても、洗濯のし過ぎで青から薄い青に変わっても、季節が変わって秋になっても冬になっても長袖の上に着て楽しんでいました。要するに、ボロボロのTシャツです（笑）
靴もお気に入りの電車の靴が二足あり、どっちを履くか悩んだ挙句…左右一足ずつ違うものを履いていくこともしばしば。
それでもそんな彼のコーディネートを見て、「その服似合ってるよ！」と言ってくれる見知らぬご婦人や、「今日の靴素敵！」と言ってくれる保育所の先生方がたくさんいました。本当にありがたかったです。
ずーっとその服だったらどうしよう、とか、その服の大きいサイズを探さないとダメかな…と悩んでいましたが、気が変わるまで待って、待って、よかったのかな。
今では小学生になった息子は、電車好きは変わらないですが、服装は少しずつ変わり、コーディネートの幅を広げながら好きな格好を楽しんでいます。
変わるところと変わらないところを持ちながら、これからも成長していくんですね。
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更新日：2023年03月24日