令和7年2月定例記者会見
概要
日時
令和7年2月6日(木曜日)午前10時から午前11時30分まで
場所
市役所3階 大会議室
議題
- 令和7年 習志野市議会第1回定例会
- 令和7年度予算案
- 千葉県内の小学校で初。「学びの多様化学校」が始まります。
- その他
1.令和7年 習志野市議会第1回定例会
会期は、2月14日(金曜日)から3月24日(月曜日)までの39日間です。
本会議の映像は、市ホームページで生配信と録画配信の両方が視聴可能です。
招集日に提案する議案件数といたしましては、予算9件、新規条例1件、一部改正条例6件、人事案件3件。契約案件8件、訴えの提起4件合計31件の議案を提案する予定でございます。
また、報告を1件予定しております。
議案第1号から第7号までの令和7年度当初予算7件 と議案第8号および第9号の令和6年度補正予算2件については、後ほど説明いたします。
議案第10号は、習志野市パイプオルガン基金条例の制定についてです。
この条例案は、旧習志野文化ホールに設置されているパイプオルガンの移設 及び 維持管理に係る寄附金を管理するため、「習志野市 パイプオルガン基金」を設置するものです。
次に、議案第11号は、習志野市 特別職の職員で非常勤のものの報酬 及び 費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について です。この条例案は、次の2点について改正するものです。
1点目は、「総務部嘱託医」について、職員の健康管理を目的とすることを明確にするため、職名を「職員健康管理 嘱託医」に改めます。
2点目は、同日に複数の任命権者の依頼により労務を提供した場合に、その労務に見合った適切な報酬を支払うため、「職員健康管理嘱託医」及び「産業医」の報酬について、現在「日額」としているところ、「別に定める区分ごとに」報酬を支払うことといたします。
議案第12号から第14号までの3件は、主に人事院及び千葉県人事委員会の勧告に準じた職員の給与制度の見直しに係る条例の改正です。
議案第12号は、習志野市 一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであり、改正内容は、次の4点です。
1点目として、給料表の見直しを行うものです。
2点目として、扶養手当について、配偶者に係る扶養手当を令和8年度までに段階的に廃止するとともに子に係る扶養手当を段階的に引き上げます。
3点目として、管理職員特別勤務手当について、平日の支給対象時間帯を拡大いたします。
4点目として、住居手当について、定年前再任用短時間勤務職員を支給対象といたします。
次に、議案第13号は、習志野市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例 の制定についてであり、特定任期付職員の業績手当を廃止し、勤勉手当を支給するものです。
議案第14号は、習志野市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について であり、一般職の職員と同様の改正を行うものです。なお、企業局の職員の給与の額は、公営企業管理規程で定めるものとしております。加えて、勧告に基づく改正ではありませんが、子育て部分休暇を創設することに伴い、市長事務部局等と同様に、当該休暇を取得した時間について無給とするものです。その他、文言整理を行うものです。
次に、議案第15号は、刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について です。
この条例案は、刑法の改正に伴い、条例の規定中「懲役」及び「禁錮」について、「拘禁刑」に改めるものです。
議案第16号は、習志野市 建築関係手数料条例の一部を改正する条例の制定についてです。
この条例案は、「建築物の エネルギー消費性能の向上等に関する法律」及び「建築基準法」の改正等に伴い、手数料の項目や金額の見直しを行うものです。
次に、議案第17号は、教育委員会の委員に係る議案です。
続きまして、議案第18号及び第19号の2件は、人権擁護委員に係る議案です。
議案第20号から第27号までは、いずれも工事請負契約の締結について であり、市立小中学校 及び 習志野高等学校の体育館に空調設備を設置することにより、児童生徒の教育環境の改善 及び災害時における避難所機能の向上を図ろうとするものです。
各議案の契約金額、相手方 及び 工事期間は、議案概要に記載のとおりです。
議案第28号から第31号までは、いずれも給食費又は保育料の支払請求に関する訴えの提起についてです。
給食費等の徴収については、これまで督促状や催告書の送付に加え、電話による催告、自宅への戸別訪問を実施したうえで、滞納者の実状に応じた納付指導を実施してきたところです。
また、令和5年度からは、本市からの再三にわたる請求に応じない者を対象として、弁護士に業務を委託し、債権回収に取り組んでまいりました。
この議案は、これらの取組にもかかわらず、何ら反応がなく、全く折衝することができない債務者について、給食費等の支払請求訴訟を提起しようとするものです。
訴えの提起により、まずは債務者と接触することが期待できるほか、判決に基づき債務者の状況を把握し、必要な場合は、福祉的措置の検討を行ってまいります。
また、充分な資力が認められた債務者については、納付の公平性を維持し、貴重な財源を確保するため、強制執行等の手続を進めてまいります。
議案につきましては、以上となります。
議案については概要書に記載の担当課まで、議会の日程・放送の詳細については議会事務局までお問い合わせください。
2.令和7年度予算案
令和7年度予算案についてご説明いたします。
資料は「令和7年度習志野市予算概要」、「補正予算主要事業」、「下水道事業会計補正予算の概要」です。
なお、前年度との比較につきましては、令和6年度当初予算に基づいております。
令和7年度の一般会計予算額は、764億円であります。
前年度と比較して2.1パーセント、16億7千万円の減少となっており、令和6年度に次いで当初予算としては過去2番目の規模であります。
特別会計は、国民健康保険特別会計が、124億5千943万5千円、介護保険特別会計が、150億1千13万4千円、後期高齢者医療特別会計が、27億6千558万5千円であります。
また、公営企業会計は、ガス事業会計が、115億170万円、水道事業会計が、39億5千480万円、下水道事業会計が、109億9千500万円であります。
なお、水道事業については、水道料金の改定を見込んだ予算編成となっております。
一般会計の特徴を申し上げますと、歳入は、根幹となる市税収入は、前年度と比較して7.1パーセント、21億3千万円増の321億1千万円を計上しました。
なお、令和6年度当初予算は、国による定額減税が実施されたことにより、市税収入を本来の見込みから8億3千万円減額して計上していたことから、それを除くと13億円の増額となります。
また、地方交付税は、前年度と比較して9.6%、2億7千万円増の30億3千万円を計上いたしました。
このほか、財政調整基金からの繰入金として、前年度と比較して3億円減の30億円を計上することなどにより財源を確保いたしました。
歳出は、普通建設事業費では、小学校、中学校、習志野高校体育館及び袖ケ浦体育館への空調の設置、秋津サッカー場の人工芝化などで増加する一方、第二中学校校舎改築事業が進捗したこと、第一中学校長寿命化改修事業、(仮称)藤崎こども園整備事業の完了などにより、前年度と比較して32.9%、53億7千万円の減少となりました。
また、子ども・子育て支援や、障がい福祉などに係る扶助費では、児童手当の制度改正などにより前年度と比較して11.4%、20億8千万円の増加、委託料や需用費などの物件費では、第二中学校校舎改築事業の進捗などにより減少する一方、各種システムの標準化に向けた改修や帯状疱疹ワクチンが定期接種となることなどから前年度と比較して7.5%、9億6千万円の増加となりました。
その他、人件費では、給与改定などにより前年度と比較して6.7%、9億3千万円の増加となりました。
以上、概要をご説明いたしましたが、令和7年度当初予算は、「未来のためにやさしさでつながる予算」として編成いたしました。
令和7年度に取り組む多くの事業は、現行の基本構想の総仕上げとして、支えあい、活気あふれる「健康なまち」、安全、安心、「快適なまち」、育み、学び、認め合う「心豊かなまち」、を推進するものであり、将来に向けた公共建築物の再生に取り組むとともに、魅力ある行政サービスを持続的、安定的に提供できるよう全力を尽くしてまいります。
「子どもが健やかに育つ環境の整備を推進すること」では、1番、乳児等通園支援事業は、保育所、認定こども園等に通っていない0歳6か月から満3歳未満のこどもを対象としたいわゆる「こども誰でも通園制度」を実施いたします。
3番、家庭支援事業は、家事や育児等の支援を行う子育て世帯訪問支援事業の対象を、これまでの、困難を抱えた子育て家庭等に加え、多胎児家庭にも拡充いたします。
「未来をひらく高水準な教育と生涯にわたる学びを推進すること」では、8番、学びの多様化学校 分教室運営費は、不登校児童への教育機会の確保及び支援の充実を目指し、令和7年4月1日に「学びの多様化学校 袖ケ浦西小学校 分教室」を開室いたします。
9番の(仮称)新総合教育センター再整備事業は、東習志野地区の公共施設を複合化し、
地域の新たな拠点とする(仮称)新総合教育センターの再整備に向けて、基本計画の策定などを実施いたします。
17番の体育施設整備事業は、秋津サッカー場グラウンドの人工芝化整備工事と袖ケ浦体育館への空調設置工事を実施いたします。
18番の給食センター賄材料費及び19番の単独校給食賄材料費は、物価高騰に対応するため給食費を改定し、小学校及び中学校の児童生徒にかかる改定による増額分を市が負担することで、保護者の経済的負担の軽減を図ります。
なお、本事業の財源につきましては、国の「物価高騰対応 重点支援地方創生臨時交付金」を活用することとしております。
25番の小学校空調整備事業、中学校空調整備事業、高等学校施設整備事業は、小学校、中学校及び習志野高校の体育館への空調設置工事を実施いたします。
28番の鷺沼小学校建設事業は、鷺沼特定土地区画整理事業に係る鷺沼小学校の建設工事のための基本設計及び実施設計を実施するとともに、都市再生整備計画を策定いたします。
「公共施設等総合管理計画に基づく取組を推進すること」では、33番、秋津出張所建替事業は、秋津出張所の建替えを進めるため、基本設計及び実施設計並びに既存庁舎の解体設計を、令和7年度から令和8年度にかけての継続事業として実施いたします。
36番の橋梁対策事業は、鷺沼東跨線橋、JR津田沼駅北口ペデストリアンデッキ等の補修工事を実施いたします。
次の、「誰もが健康を維持できる保健・医療・福祉を充実すること」では、40番、高齢者 補聴器 購入費用助成事業は、聴力機能の低下により、日常生活に支障がある65歳以上の高齢者に対し、補聴器の購入に要した費用の一部を助成いたします。
45番の母子健康診査事業は、産後間もない母子の心身の健康状態を把握し、必要な支援に繋げることを目的に産婦及び1か月児健康診査に係る費用を新規に助成いたします。
また、就学に向け、子どもの特性に早期に気付き、適切な相談支援に繋げることを目的とした5歳児健康診査を開始いたします。
「暮らしを支える都市基盤の整備を推進すること」では、57番、JR津田沼駅北口
自転車等駐車場整備事業は、老朽化対策及びウォーカブルを推進するため、JR津田沼駅北口 自転車等駐車場の建替え工事を行います。
最後に、「その他」といたしまして、77番、下水道事業会計繰出金は、物価高騰対応 重点支援地方創生臨時交付金を活用し、下水道使用者の基本料金を2か月分減免いたします。
令和7年度 予算案につきましては、以上となります。
引き続き、令和6年度補正予算についてご説明いたします。
今回の補正予算は、退職手当や国の補正予算を活用した事業費などを増額するものであります。
下水道事業会計の補正予算は、津田沼浄化センター 改築工事委託(1.-1水処理設備等)の継続費の年割額を変更するもので、これにより、資本的支出などを増額するものであります。
令和6年度補正予算につきまして、以上となります。
3.千葉県内の小学校で初。「学びの多様化学校」が始まります
不登校児童への支援の一つとして、令和7年4月1日から県内小学校で初となる学びの多様化学校「袖ケ浦西小学校分教室」を開設いたします。
「学びの多様化学校」とは、不登校傾向にある児童生徒の学びの機会を確保することを目的とした、新たな学びの場です。
学習意欲はあるものの、登校することができない、または教室に入れないといった子どもたちが学習を行うための新たな選択肢となります。
袖ケ浦西小学校分教室の場所は、第三中学校敷地内の一部教室を利用します。
分教室に入室する児童は、現在の学校から袖ケ浦西小学校に学籍を移したうえで、通学することになります。
対象となる児童は、市内在住で、本人及び保護者が入室を希望し、分教室へ登校する意欲がある児童であり、なおかつ、病気や経済的理由を除き、年間30日以上欠席している児童、又は欠席が30日未満の場合でも不登校傾向が見られる児童としております。
不登校児童の実態に配慮した工夫といたしましては児童の心理的負担を軽減するため、分教室と中学校の登下校時刻が重ならないよう設定することや、分教室の児童が生活するエリアと中学生が使用するエリアをパーテーションで区切るなど配慮をしたうえで運営します。
特別な教育課程の主な内容といたしましてはまず、毎朝15分間は体育の時間とし、体をほぐす運動や、陸上運動、表現運動などの軽運動を行います。朝の時間帯に毎日少しずつ体を動かすことで心身の活性化を図り、規則正しい生活習慣を促します。
また、授業時間は学習していない部分を補いながらゆっくりと落ち着いて学習できるよう、適宜休憩をとるようにしながら、ひとコマを60分間とし授業を行います。
学年により多少違いがありますが、午前中にふたコマ、午後にふたコマを基本とし、授業を進めてまいります。
さらに「学び直しの時間」を毎日30分間設定します。「学び直しの時間」では、児童一人一人の学習の進捗状況に合わせて、教科書に加えAI型デジタルドリル等タブレットを活用し、基礎・基本の定着が図れるよう丁寧に指導していきます。
その他、特別活動においては、将来の社会的な自立に向けてソーシャルスキルトレーニング等を行い、より良い人間関係が築けるようにしていきます。
詳しくは、教育委員会指導課までお問い合わせください。
4.その他
ならしの学校音楽祭2025についてお知らせいたします。
ならしの学校音楽祭は、習志野市立の小・中学校及び高等学校の音楽に関する部活動のうち、コンクールや大会において全国・関東大会出場と県大会で上位の成績を収めた学校が演奏を披露する“音楽のまち”習志野を代表するイベントです。
今年度は、昨年度と同じく市川市文化会館を会場として3月2日(日曜日)午後0時30分から開催いたします。
習志野市教育委員会が主催しており、本年度は小・中・高あわせて24校中12校が、管弦楽・吹奏楽・合唱・アンサンブルと、様々な分野で輝かしい成績を収めました。
当日は、全出場校が圧巻の演奏を披露します。
また、習志野高校吹奏楽部の生徒から楽器の演奏方法や音楽を奏でる楽しさ、素晴らしさを学ぶ、「小中学校管楽器講座」を受講している小学校6年生の児童や中学校2年生の生徒によるフェスティバルバンドの演奏も行われます。
そして、小学生、中学生、高校生による感動的な合唱奏、グランドフィナーレが音楽祭の最後を飾ります。
入場は無料で、どなたでも御覧いただけます。
子どもたちの奏でる素晴らしい演奏を聴くことのできるチャンスです。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
詳しくは、教育委員会指導課までお問い合わせください。
資料・関連リンク
1.令和7年 習志野市議会第1回定例会
2.令和7年度予算案
3.千葉県内の小学校で初。「学びの多様化学校」が始まります
令和7年4月1日から学びの多様化学校「習志野市立袖ケ浦西小学校分教室」開室を予定しています
4.その他
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所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
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更新日:2025年02月28日