習志野市国際交流基金

更新日:2022年09月29日

ページID : 3290

国際交流基金とは

「国際交流基金」は市民の国際感覚を高め、人種・国籍を超えた人々との共生意識を育むことを目的として、以下の事業を行う際に役立てています。

青少年の教育、文化又はスポーツの交流を目的とする海外派遣及び受入を行う事業に充てさせていただいております。

【参考】 国際交流基金条例抜粋

基金の使途

第3条 基金は、次の各号の一に該当する場合は、その全部又は一部を処分することができる。

  1. 青少年の教育、文化又はスポーツの交流を目的とする海外派遣及び受け入れを行う場合の財源に充てるとき。
  2. 前号に定めるもののほか、市長が特に必要と認める国際交流事業を行う場合の財源に充てるとき。

主な事業

国際交流推進事業

姉妹都市青少年訪問団受入事業

姉妹都市であるアメリカ合衆国アラバマ州タスカルーサ市からの青少年訪問団を受入れます。滞在中は、ホームステイを通して日本の生活や文化を学ぶとともに、市内の施設見学や習志野高校の他、市内に立地する津田沼高校、実籾高校、東邦高校の生徒との交流を通して、両市の友好を深めます。

教室の席に座り、書道を行っているアメリカ合衆国の青少年訪問団の方々の写真

高校での交流(書道体験)

防具をつけた女性が、竹刀で相手の胴を打っている写真

高校での交流(剣道体験)

土俵で力士と相撲をとっている青少年訪問団の男性の写真
青少年訪問団の人々が浴衣を着て写っている集合写真

浴衣を着て、送別会

習志野市国際交流協会主催姉妹都市青少年訪問団派遣事業

市内4校と市内在住枠により募集した高校生と、引率者による青少年派遣団がタスカルーサ市を訪問する派遣事業の費用の一部を補助します。外国の文化、歴史、生活に触れることとともに、タスカルーサ市の高校生との交流を深めます。

両手を上にあげ空を見ているような仕草をしている習志野市の高校生とタスカルーサ市の高校生の写真

現地の高校生と交流

観戦席に座り笑顔を見せているタスカルーサ市の高校生の写真

現地での野球観戦

体育館でダンスを行っている習志野市の高校生とタスカルーサ市の高校生の写真

体育館にてみんなでダンス

タスカルーサ市へ派遣された高校生の体験談(抜粋)

人と人との交流は言葉ではなく感情 2018年度派遣生 木村光美さん

ヘレンケラーの生家前に集まり記念撮影をしている写真

ヘレンケラーの生家にて

ホストファミリーと笑顔で写っている木村光美さんの写真

ホストファミリーと楽しいひと時

 私がこの研修で1番嬉しかったことは、私のホストシスターがいつも私を気にかけてくれことです。日本語で「コウミ、ダイジョウブ?」と声をかけてくれました。
英語でなく日本語でいつも言ってくれました。彼女の気遣いに私は本当に感動しました。最後の別れの時も泣きながら「コウミ、ダイジョウブ?」と言ってくれました。私のたどたどしい英語もアメリカの学生たちやホストファミリーは理解してくれました。今回、人と人との交流は言葉ではなく感情なのだと強く感じました。
 アメリカでの生活は毎日が驚きの連続で、とても新鮮な体験でした。特に感じたのは物事の捉え方が日本と違うところです。歴史、気候、地形、言語、法律、民族が違うと、物事の捉え方の角度が違います。アラバマ州の博物館などを回ったことで、歴史やその背景からアメリカ人の考え方を学べたと思います。またアメリカでは、彼らの考え方を学ぶとともに個性の尊重の大切さを改めて感じました。
 キング牧師のお墓も訪れ差別の悪質さを知り、同じ言語を話すのに肌の色、宗教の違いで差別することは絶対にあってはならないと思いました。私が経験したように言葉ではなく感情が通じ合えば差別はなくせるのではないかと思います。
 この交流で民族や文化が様々に違い、生き方も違う人々と触れ合ったことで、いろいろな角度から物事を考えることが少しはできるようになったと感じます。たくさんの出会いと別れを経験して、一期一会を大切にしたいと心の底から思えるような高校1年生の夏になりました。

アメリカ日常生活体験 2018年度派遣生 長田巧也さん

 今回のこの研修を通して、私はホストファミリーとホームステイの両方を体験しました。ホストファミリーのわが家に来たのはサミュエル(通称サム)で、私より1つ年上の高校2年生でした。サムは予想したよりも体つきは大きかったのですが、性格はとても穏やかでした。サムは海外に行くのは初めてだったので、異文化圏の私たちと話すのは少し難しかったのかもしれません。日本とは食文化が違うせいか、ラーメンやお米などはあまり積極的に食べてはいませんでしたが、ピザやハンバーガーなどの料理は残すことはありませんでした。
 アメリカに行ってから、タスカルーサのホームステイでは、わが家に泊まったサムとタカリスの家に泊まりました。
 前半はサムの家でした。彼はゲームが得意だったので、私にゲームをさせてくれました。日本と同じようなゲーム機があり、中には日本のアニメについてのゲームもありました。彼は五目並べはもちろん、オセロなどの日本の遊びを知らなくて、私は、アメリカでは電子機器を使った遊びが主流なのだと思いました。サムの家では、車が3台もあり、基本的には車での移動が多く、歩く機会が少ないと思いました。ゲストがいるせいかもしれませんが、あまり手料理を食べる機会がなく、外食が多かったです。
 後半のホームステイはタカリスの家でした。タカリスはとても友達が多く、友達の家で遅くまで遊んでいるという機会が多かったです。タカリスは毎日私を車で送ってくれました。日本と違い16歳で免許が取れるので、友達の車に乗って遊びに行くことや、友達を車で迎えに行くことはあたりまえのようでした。久しぶりに会ったときや、別れを告げるときにハグを人前でも気にせず行う文化はアメリカらしく感じました。日常を過ごす中で、アメリカ人はあまり時計を見ないので、日本と違って時間にとらわれない自由な生き方なのだと感じました。
 日本でもアメリカでも一緒の家で暮らしていくなかで、「グッドモーニング」や、「サンキュー」などのさりげない言葉が雰囲気を良くしていくのだと感じました。私の母は、サムが「イエスマム」と言ってくれていたことに大きな喜びを感じていました。この研修で、お互いの思いやりや愛情は言葉や生活が違っても変わらないものだと、身をもって体験することができました。

お皿に盛られた料理と紙コップを持ったサムさんとピースサインをしている長田巧也さんの写真

ホストブラザーとの交流

相手の国旗を持って笑顔で写っているタカリスさんと長田巧也さんの写真

友情を育みました

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