飼い主のいない猫の世話をしている方へ

 飼い主のいない猫にエサやりだけをして、世話をしていると思っている方はいませんか。
 あなたがエサやりをしている猫たちが、どこでフンや尿をしているかご存知ですか？猫が苦手な方の庭先でしているかもしれません。子どもたちが遊ぶ砂場でしていることもあるでしょう。
 また、不妊・去勢手術を施していない場合には、どこかで不幸な子猫を産んでしまっていることもあるのです。
 猫により被害を受けている方や動物が苦手な方もいるということを忘れず、次のことを守ってください。

飼い主のいない猫の世話をしている方であっても猫の管理者としての責任があります。適切な飼養に努めましょう。

エサは、地域住民の迷惑にならない場所で与え、地面に直接置かないでください。地面が汚れて不衛生になります。また、猫がお腹を壊す恐れがあります。

• エサを置いたままにすると、カラスが散らかす、ハエ等の害虫が発生するなどの原因になります。
• においにつられて近隣から猫が集まってきます。猫が増えすぎると不妊・去勢手術をしても追いつきません。
• エサは毎日同じ時間に必要最低限を与えるようにしてください。
• エサを食べ終わったら、すぐに皿を片付け周囲を清掃しましょう。

• 周辺住民の理解が得られている目立たない場所に設置してください。排泄物は速やかに片づけ、常に清潔を保ちます。
• 市販の猫用トイレを使用するか、敷地内の土を掘り返してふかふかにするなど、猫がトイレをしやすい場所を作りましょう。
• プランターに園芸用の土を入れ、猫のフンとまたたびを混ぜるだけでも猫トイレになります。
• 周辺で猫のフンを見かけたら積極的に清掃しましょう。

• 猫は生後半年位から出産可能となり、年に2〜3回出産し、1回の出産で4〜8匹の子猫を産みます。
• 去勢手術をすることにより、オス猫の発情期の鳴き声や強烈な尿の臭気も軽減されます。
• 全国の自治体で殺処分される猫のほとんどは、繁殖制限をされていなかったために生まれた子猫です。殺処分を減らすためにも、必ず不妊・去勢手術をしましょう。
• 飼い主のいない猫の寿命は4〜5年と言われています。手術をすることにより、猫の頭数を自然に減らすことができます。

飼い主のいない猫の頭数を減らすために「地域猫活動」を始めましょう。

地域猫活動とは地域住民が主体となり、周辺住民の理解を得て、ボランティア及び行政と共同で飼い主のいない猫を減らしていくために実施する地域猫に関する活動のことです。

猫による糞尿等のトラブルはもともと、人間が捨てた猫たちによる問題です。これらを地域の問題としてとらえ、不妊去勢手術、エサや水の管理、または新しい飼い主を探すなどの地域猫活動を検討しましょう。

また、世話をする人が孤立しないように、地域で協力者を探すなどできるだけグループを作り、役割を分担しましょう。

（千葉県健康福祉部衛生指導課発行）

 習志野市では、市内に生息する飼い主のいない猫の繁殖を防止し、猫に起因する被害などの減少を図るため、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費の一部を助成しています。

詳細は、以下のページをご参照ください。

習志野市では、公益財団法人どうぶつ基金が手術費等を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加しています。

詳細は、以下のページをご参照ください。

飼い主のいない猫にエサやりをしている方の中には、不妊・去勢手術を施した上で、地域への配慮を心掛けながら、飼い主のいない不幸な猫を減らすことを目的として活動している個人や団体の方もいらっしゃいます。

飼い主のいない猫対策として、ご理解とご協力をお願いします。

（環境省自然環境局総務課動物愛護管理室、平成22年2月）

（千葉県健康福祉部衛生指導課、平成24年3月発行）

猫についてのご相談

• 習志野健康福祉センター（習志野保健所） 電話番号 047-475-5154
• 千葉県動物愛護センター 電話番号 0476-93-5711

飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費助成金、さくらねこ無料不妊チケットの手続きについて

• 習志野市役所環境政策課 電話番号 047-453-5579

さくらねこ無料不妊手術チケットについて

• 公益財団法人どうぶつ基金へお問い合わせください