おてがみ

更新日:2025年07月15日

書写の学習

アーノルド・ローベルの作品に『おてがみ』があります。1年生の国語の教科書にも出ているがまくんとかえるくんの物語です。郵便が来る時間が憂鬱ながまくん。それを見たかえるくんが、がまくん宛におてがみを書き、かたつむりくんに預けます。かたつむりくんが来るのをがまくんは、かえるくんと一緒に幸せな気分で待つのです。

メールが主となった今、手紙が届くまでの時間を想像するのは、子どもたちにとっては至難の業かもしれません。

今日、3年生の書写では、「夏のごあいさつを書こう」ということで、はがきの書き方を学習していました。自分の住所を知っている子は31名中7名。
大人だって、手書きで手紙を出す経験は、激減しているのではないでしょうか。

先日、数十年ぶりに会った「子どもたち」が、私が送った手紙をまだとってあるのだと言ってくれました。便箋を選び、話題を選び、切手も選び…。何より手にしたときの相手の顔を思い浮かべながら書いた手紙。

3年生は、きっと「かえるくん」の気持ちになって、幸せな気分を味わうに違いありません。