はじめに

 最近、児童にかかわる凶悪事件の相次ぐ発生、路上強盗、ひったくり、空き巣事件というような、市民生活を脅かす犯罪が急増しており、千葉県内の平成16年の年間犯罪発生件数は、147,587件で、習志野市においても4,405件にのぼっております。

 このような社会情勢の中にあって、私は、安全で安心して暮らせる平穏な生活環境の構築が急務と考えております。警察と市・市民・事業者等、地域が一体となって綿密な連携を保ちながら、本市が目指す、「自分たちのまちは、自分たちの手で守る」という「自主・自立の精神」と地域との「協働」を積極的に推進して行かなければなりません。

 習志野市では、平成16年3月に、この「自主・自立の精神」と「協働」を基本理念に、「習志野市犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」を制定するとともに、防犯対策を推進するための体制整備として、生活安全室を設置いたしました。

 このたびの、「習志野市安全で安心なまちづくり基本計画」は、基本的な施策、事項並びに施策体系を定め、防犯対策の方向性を明示したもので、防犯に関する具体的な施策が計画的かつ確実に実施して行くための、羅針盤的機能を果たす重要なものと考えております。

 本基本計画により、本市の安全で安心なまちづくりが、一歩一歩効果的に、しかも着実に推進するために、市民の皆様をはじめ各界関係者のさらなる御支援・御協力を心からお願い申し上げます。

 最後に、計画策定にあたりご尽力いただきました習志野市安全で安心なまちづくり協議会委員の皆様をはじめ、貴重な御意見や御提言をいただきました多くの皆様に対し、厚く御礼申し上げます。

平成17年3月
習志野市長 荒木 勇