子育て”ショートあるある”(第1話)『可愛い子には旅をさせよう!』

更新日:2022年09月29日

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保護者の皆さまの子育て”ショートあるある”(第1話)として、体験談を掲載しています。

大勢の人に紛れて一人で駅の改札を通る子供を見失ってしまう母親を描いた黒板アートの写真

可愛い子には旅をさせよう!

小学校、中学校の自力通学をなんとか卒業までにさせたかった。
交通ルールは守り過ぎるほど守り、寄り道をしない子でしたが人に声をかけられたり、踏切、バス道の横断、突然の道路工事など、イレギュラーな事への対応がとても心配だった。

療育センターの先生に、一人歩きの距離を伸ばす事は、とにかく少しずつ距離を伸ばす事だと教えて頂きました。
挑戦したい気持ちと不安に思う気持ちが、入り乱れながらとにかく少しずつ。
この頃の私は、学校帰り、センター帰り、末娘を抱っこしながら忍者の様に本人に悟られない様に尾行。
途中で、例えば、不安な事があれば、その日の夜、してはいけない!とハッキリ伝え、次の日から頑張ろうね!と応援。
少しずつその不安がなくなり、形になっていけば、また距離を伸ばす、の繰り返しでした。

センターからの帰り道のある日。
一年以上そんな事を繰り返し、自宅最寄の駅に行き着くまでの電車内の尾行もそろそろ卒業しようか?!と思っていた頃、その最寄駅改札に待てど暮らせど本人現れませんでした。
さすがに焦り、センターに電話したら、もうとっくに帰りましたと。
どこかで私は完全に見失いました。
あの時は、もう、何が何だかわからずでした。
急いで、自宅に電話し、姉に緊急要請。すぐに、自宅最寄のバス停に行ってーーー!!!と指令を出し、私は急いで次のバスに乗り込みました。

しかし、当の本人はケロッとした顔して自分の降りるべきバス停で降りたようでした。

姉が「何食わぬ顔してバスに乗ってきたよ!」と大笑い。
私はまず、どーっと疲れました。でも、嬉しかった気持ちがあったのも事実でした。

夜、センターに電話して、お騒がせしました、と話したら、「これで、ウチまで帰れる事が証明されましたね!!」とおっしゃいました。
ううん〜、確かにそういう事になります。一気に距離が伸びたというわけです。

実際は一人で帰れるのに、私がまだまだ、できない!と思い込んでいた所がありました。でも、時間をかけて本人は、少しずつ自分のものにしていったんだなと感じました。

手を離したら離したで日々の心配は倍増どころかそれ以上です。でも、自立にむけては、文字通り「可愛い子には旅をさせろ!」だし、この事は、この件だけではないと感じた一幕でした。

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