ひまわり職員のひとりごと【第2話】ベビーカーに乗る子ども編

更新日:2024年02月27日

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ひまわり職員のひとりごと

「え、こんなに大きな子がベビーカー?」実は、次のような理由で乗っている場合があるのをご存じですか?

  • 筋力の弱さや麻痺(まひ)があり、歩くことが不自由
  • 基礎疾患があり、長距離・長時間の移動が難しい
  • 子どもの不安が強い
  • その他(保護者や子どもの事情など)

理由その1 「歩くことが不自由、長距離・長時間の移動が難しい」

子ども用車椅子に乗る子どものイラスト

子ども用車いす(バギー型車いす)

筋力の弱さや麻痺(まひ)があり、歩くことが不自由な場合や、基礎疾患があり、長距離・長時間の移動が難しいことから、大きな子がベビーカーに乗っている場合があります。

また、一見するとベビーカーのように見えても、子ども用車いす(バギー型車いす)を使用している場合があります。

形状はベビーカーととても似ていますが、車いすに医療機器(呼吸器や酸素ボンベなど)を載せると10kg以上になる場合が多く、子どもと合わせると20kg以上になることもあります。
折りたたむことができず、移動時や段差では一苦労です。

理由その2 「子どもの不安が強い」

小さい頃からずっと乗っているベビーカー。自分の匂いで安心したり、お父さん・お母さんが押してくれて心地よく感じているかもしれません。

子どもの不安が強い場合には、ベビーカーから降りて自分の足で立つことは、すごく勇気のいることです。

そのため、ベビーカーに乗り続けている可能性もあります。

理由その3 「その他(保護者や子どもの事情など)」

保護者が体の不調や妊娠中などの理由で、子どもを抱っこすることができないのかもしれません。

また、子どもが障がいや発達の特性などの理由で、じっとすることができない場合や、体は大きくても実際には低年齢の場合などもあります。

まとめ

ウサギ主任のイラスト

ウサギ主任

見た目ではわからない、様々な理由からベビーカーに大きな子が乗っている可能性があります。

まちで見かけたら、そっと見守りましょう。困っている様子があれば、声をかけてみると力になれることがあるかもしれません。

ねこのイラスト

ネコ所長

嬉しいことがあったり気持ちに余裕があると受け止められることも、忙しかったり何かしら不満や不安な気持ちがあると、受け止めるのが難しくなる場合があるにゃ!

子育て中の人も周囲の人も快適に過ごせるように、お互いに思いやりの気持ちを持てるといいにゃ!

ひまわり理学療法士 のつぶやき

ひまわり理学療法士

理学療法士のイラスト

私たち理学療法士は、運動機能の発達がゆっくりなお子さんに対して、起き上がったり、歩いたりするお手伝いをしています。

バギー型車いすを利用しているお子さんの中には、疾患により話すことが難しい方もいます。そのため、身体の一部を動かすことで気持ちや要求を表現できるようになるためのお手伝いもしています。

ウサギ主任

ウサギ主任のイラスト

まち中ではエレベーターやバリアフリートイレ(※)等の設置が増えてきたり、バスや電車へ乗り降りするときに係員による支援等もあり、バギー型車いすのお子さんが外出できる場所は年々増えてきています。

でも、エレベーターが広くなったり、人混みがなくなったりするわけではないので、不便なこともあります。

(※)…従来「多機能トイレ」と呼ばれていたものなど、高齢者や障がい者等の利用に適切な配慮が必要なトイレの総称(国土交通省ホームページより)

ひまわり保育士

保育士のイラスト

迷惑だと思われているかも…遠慮したほうがいいかも…

そのように思っている保護者は多くいるかと思います。そして、その不安はお子さんにも伝わってしまうかもしれません。

そんなことを思わなくても大丈夫な環境を作っていきたいですね。

ひまわり理学療法士

理学療法士のイラスト

お子さんの中には、お祭りなどのイベントや外出先でいつもより楽しくなり、声や手足の動きが大きくなってしまうことがあるようです。

そのため、周囲の人をびっくりさせてしまったり、混雑した場所で人にぶつかってしまうことがあるかもしれません。

でもそれは、その子なりのうれしさや楽しさの表現であることがあります。

ネコ所長

ネコ所長のイラスト

保護者の中には、好奇の目で見られたり叱られることを恐れて、お出かけを楽しむことができない方もいるにゃ。

「楽しいんだね」「大丈夫だよ」とあたたかく見守ったり、ひとこと声をかけたりすることで、周りをあたたかい空気に変えていくことができれば、心理的なバリアフリーにつながっていくかもしれないにゃ!

また、ベビーカーを使用している方も、混雑した場所では周りの方との接触や、ベビーカーの操作などに気をつけましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

このページはひまわり発達相談センターが担当しています。
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電話:047-451-2922 ファックス:047-451-2002
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