No.119 向かい風を進む【2024年3月1日号】

更新日:2024年03月01日

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今日からもう3月です。
3月は卒業のシーズンです。退職や転職など人生の節目や旅立ちを迎える方も多いと思います。ご家族や親しい人の転機を含めると、大多数の人が影響を受ける時季です。
変化により起こる出来事に、不安と期待が入り混じるこの頃、一筋縄ではいかないこと、うまくいかないことで心は動揺します。
そんな時、私は「飛行機は向かい風を受けて飛び立つ」という言葉を意識します。
父が航空会社に勤めていた関係で、飛行機が空にあるといつも見上げてしまう私なのですが、習志野市周辺の上空を飛び交っている航空旅客機、実は一定の法則に基づいて飛行していることをご存じでしょうか。
簡単に言うと「空港での離着陸の方向によって航路が決まっている」のです。飛行機は空気を翼に受けて揚力を保つことから、安定した飛行を維持するために向かい風方向に離着陸します。つまり、使用する滑走路と進行方向によって航路が定まっているのです。因みに、大きめに見える飛行機が近辺を通過している時は、羽田空港が南風運用の時(着陸)です。
向かい風は、強いと嫌なものです。しかし、それを逆境に例えた場合、飛躍するためのきっかけと捉えてはいかがでしょうか。
なお、飛行機は離着陸時に強い追い風が吹くと中止します。これは滑走距離が延びてしまい危険だからです。身近な話では、自転車に乗っている時に風を感じない状態は追い風なのですが、ブレーキをかけると背中を押される風で止まりにくいことがあります。
一概に追い風が楽であるということではなさそうです。
昨今、情報社会の進展により価値観が無限に多様化する中、行政に求められる役割も同様で、かつ、高齢化と公共施設の老朽化が進むなど行財政運営の課題は増しています。しかし、これらの課題、向かい風は習志野市が発展するステップであると信じています。
 3月は行政の年度末です。多忙で不安定な時期ですが、新たに始まる直前でもあります。多様な価値観に対応した、いろいろな考え方を駆使して向かい風を受けて上昇してまいります。

鳥も向かい風へ(谷津干潟)

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