No.114 経世済民”から考える「経済」【2023年9月1日号】

更新日:2023年09月01日

ページID : 21733
コロナ禍を越えて初めて迎えたこの夏は、週末を中心に夏まつりや盆踊りが市内各地で実施され、私もご案内に応じて参観させていただきました。
行事の復活により、私自身のカロリー消費もコロナ禍と比較して桁違いです。消費したカロリーは補うことになりますから、このような経済活動がイベントに関わる人数分以上に行われ、さらに循環することで経済効果は絶大に波及します。
こうした観点で人や物の流れを測るとコロナ禍がいかに「停滞」であったかを実感できます。冬を越え春を迎えた野山のように、4年間にわたるコロナ禍を超えて地域は今、活気に満ち溢れています。
「レジリエンス」という言葉をご存じでしょうか。復元力、回復力、弾力性などと解釈され「外部から力を加えられた物質が元の状態に戻る力」を意味するものです。住民の繋がりが強い地域ほどレジリエンスが強く、災害や緊急事態が起きた際に早期に回復する力を持っていると考えられています。習志野市はもともとコンパクトにまとまっている結束の強いまちであると認識していますが、行事を通じていっそう地域の繋がりが育まれることを信じています。
私たちが夏まつりを楽しむことで、実は地域のレジリエンスや経済循環に繋がっており、経済という言葉の語源である「経世済民」、すなわち「世を治め、民を救うこと」という本来の意味が培われているのではないでしょうか。
各地域で多くの方と言葉を交わす中で、平和に向けて一番大切なことは「人と人とが交流して相互理解を築くこと」だと確信しました。同じ時間や経験を共有することで、相手の立場や視点に対する理解が深まります。どんなにささいな交流であっても、そこで生まれた「共感」は必ず私たちの日常を前に進めてくれます。
「地域で育まれる豊かさを享受し、平和な毎日を送っていくことの尊さをさらに共有していきたい」という思いを募らせた8月でした。

8月5日東習志野「5」町会合同盆踊り大会にて

この記事に関するお問い合わせ先

このページは秘書課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-7373 ファックス:047-453-9312
キャッチボールメールを送る


この記事に気になることはありましたか?

市ホームページをより使いやすくわかりやすいものにするために、皆様のご意見をお聞かせください。

感想をお聞かせください