No.103 地域活動の「復活」はまちづくりの「復興」【2022年6月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 5月に入り、町会や各種団体の総会をはじめ、イベントや会議等へのご案内をいただいて出席する機会が増えてきました。感染拡大防止の要請に基づいた新しい生活様式を土台としつつ、交流活動が再開されてきていることを実感しています。

 しかし、コロナ禍の出口は未だ不明瞭な状況で、ウイルスの変異による感染再拡大の懸念も残っており、予断を許さない状況にあることは変わりありません。

 最近では“マスクをはずしても良いのでは?”といった気運も報じられていますが、依然として季節性インフルエンザよりも致死率が高いと言われており、基本的な対策の徹底はまだ必要です。

 一方、数年間中止としていた行事やイベントの再開にあたっては、「やり方がわからなくなってしまった」、「役員が交代し引継ぎができていない」といった話をよく伺います。また、活動自体に消極的になっている傾向もこの状況を背景に顕在化しているように感じます。

 我が国では住民自治が提唱されて久しい中、“向こう三軒両隣”の繋がりを起源に、市民間の連携で町会・自治会が結成されるなど住民主体の『まちづくり』が機能してきました。特に近年、毎年どこかで発生する自然災害に対して、共助という大きな力を発揮している事例は枚挙に暇がありません。市民によるまちづくりは「転ばぬ先の杖」でもあるのです。

 新型コロナウイルス感染症は、行政から外出自粛を要請され、人と人が集まることを制限される前代未聞の事態を生み、気付けば地域の絆という点ではダメージを受けました。一方で、当たり前のようにあった地域行事の数々は、準備も含めた主催者の努力と、それに出席する参加者の存在など、数え切れないほどの多くの善意に支えられてきたということを実感できた機会でもありました。私は、これらの気付きを共有しあうことが、これまで以上の豊かなまちづくりを生み出す原動力になるのではと期待もしています。

 地域活動の復活により、まちづくりはこれまでにない発展を遂げると信じています。どんな時でも人と人とのつながりを紡ぎ、いつもまちづくりにご尽力いただいている全ての皆様に心から敬意を表し、私もその一助を担わせていただくことを誓いつつ行動してまいります。

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