No.105 核兵器廃絶平和都市宣言40周年【2022年8月1日号】

更新日:2022年09月29日

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本市は昭和57年8月5日に県内で初めて、核兵器廃絶と恒久平和を願う核兵器廃絶平和都市を宣言しました。今年で40年の節目を迎えます。

今年も8月6日午前8時15分と9日午前11時2分の原爆投下時刻に合わせて、秋津公園の平和の広場で「原爆死没者慰霊および平和祈念式典」を開催します。

そして、終戦から77年目の8月15日の正午も含めて市内全域へ黙とうの呼びかけを放送します。皆さん、それぞれの場所から思いを向けてください。

この8月はかつての日本を顧みながら戦争犠牲者を追悼し、平和で豊かな社会づくりに邁進されてきた先達の思いに触れ、今の世代に生きる者としての視点から実情を理解し、次世代に伝えていくことを考える月間にしようと強く思います。

その後10月までの間、市内の公民館・図書館などを巡回する「核兵器廃絶平和都市宣言記念展」の他、被爆体験講話など様々な平和事業を実施いたします。また今年は都市宣言40周年記念事業として、ポスターデザインコンテストを開催しますので、特に若い世代の皆様「それぞれが思い描く平和な未来」をぜひお寄せください(詳しくは広報習志野6月1日号または市ホームページをご覧ください)。

戦争を知らない人が時を追うごとに増える中、今年2月、ロシアによるウクライナへの一方的な軍事侵攻が始まりました。現在、連日ニュースで見るウクライナの惨状に胸が締め付けられ、言葉も見つかりません。そしてこうした戦禍が日本にもあったのだと思い返すと、今まで見聞きしてきた戦争の記録や体験談が一気に、鮮明に蘇ります。

やり場のない悲しみとともに、途方もない怒りの火が繰り返される紛争の根深さも感じる今、戦争を心から憎む気持ちがいっそう高まっています。

世界では紛争は未だ絶えず、暴力により多くの民間人の生命・財産が不当に奪われています。このような世情に対し、今私たちができることは、平和で豊かな社会像をひたすら思考することです。その材料は教育を通して集め、多様に組み合わせて深く理解し、みんなが協力してその理解を広めることだと思います。競い合う事があっても感情的に人を罵らず、理性で議論しつづけること、その努力も大切です。

習志野市は「核兵器廃絶平和都市宣言」と、今年6月に新たに制定した「大切な人を守る都市宣言」とともに、永久に惨禍が起こらぬよう平和を訴え、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向かってまいります。

このような思いも胸に、「みんながやさしさでつながるまち習志野」の将来都市像を実現してまいります。