No.106 帰ってきた応援の夏 【2022年9月1日号】

更新日:2022年10月06日

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野球応援--日本では学生野球からプロ野球まで幅広く浸透している、世界でも珍しいスポーツ文化の一つだと思います。7月に甲子園出場をかけて行われた高校野球千葉県大会、スタンドには3年ぶりに観客と応援演奏が帰ってきました。

市立習志野高校の野球応援はテレビでも話題になるほど有名です。全国コンクール金賞レベルの吹奏楽部とバトン部、スタンドの野球部員と保護者の一体感は、毎回惚れ惚れします。スタンドには、エンジ色のTシャツを着た多くの方が、チャンスに鳴り響く「Let’s Go 習志野」に合わせて拍手を送っていました。暑い中応援に駆けつけていただいた皆さんに、心から感謝申し上げます。

今大会、習志野高校はベスト8となりましたが、最後の対戦は、これもまた応援でも有名な拓殖大学紅陵高校(以下「拓大紅陵」)でした。

私は習志野高校の初代校長である山口久太先生が創立した八千代松陰高校の卒業生で、野球部に在籍しており、マネジャーを務めていました。3年生最後の大会では、奇しくも拓大紅陵に敗れ、高校野球を終えました。しかも、その前年も同様に敗れていたため、私の使命の一つは同校の試合を何度も視察し記録することでした。そして今でも覚えているのが、当時から圧倒的だった応援です。

そんな記憶を懐かしみながら、スタンドで習志野高校の関係者として応援しましたが惜敗となりました。試合終了の直後、勝利校を称え校歌とともに校旗が掲揚されますが、私にとっては31年前と同じ相手を同じ場所から見ることとなりました。その瞬間、当時の悔しさや寂しさを仲間と共有したことと重なって、大粒の涙が溢れ出てしまいました。

その後、市立船橋高校が15年ぶりの優勝を果たし甲子園に出場しました。隣接市の市立高校ということで習志野市出身の生徒も多く、野球部員もいます。そして、同校の応援は今春全国で上映された映画のモデルにもなりました。吹奏楽部は習志野高校と同じく全国金賞レベルです。

スポーツ競技と応援には高い親和性を感じますが、「野球」と「吹奏楽」など個別に示すと一見無関係のように思えます。しかし、両者のコラボレーションが進化することで新しい多様なファンが生まれているように感じます。特に千葉県ではその傾向があると思います。

3年ぶりに帰ってきた応援の夏は、こうしたことを想像しながら様々なニーズを感じ取り、多様性に寛容になることなど、今後の社会の方向性をあらためて実感する機会にもなりました。

一生に一度の夏を終えた3年生と保護者の皆さん、大きな節目は次なるスタートです。どんな経験も必ず今後の活躍の糧になります。

“みんなで応援し合って進んでいきましょう。”

7月18日の応援の様子

7月18日 vs 翔凛(4回戦)

写真の説明に誤りがあり9月22日に訂正いたしました。

お詫び申し上げます。

 

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