No.95 全員にある「正常性バイアス」 【2021年8月15日号】

更新日:2022年09月29日

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 皆さんは、災害にどれだけ備えているでしょうか?
 東日本大震災から10年を経過して民間企業が実施したアンケート結果で、約4割の家庭が「自然災害に対する備えをしていない」と回答したデータを目にしました。

 風水害が多発するこの時季、市内で特に注意すべき災害は

  1. 崖崩れ(急傾斜地の上端と下部)
  2. 内水氾濫(周辺と比べて低いところ、地下スペースがある建物など)
  3. 高潮(主に国道14号線より南側)
  4. 暴風・竜巻(市内全域)の4つです。

2ページに掲載の特集記事やWeb 版防災ハザードマップを必ずご確認いただき、「必ず起こる」ことを前提に、それぞれの危険性を理解し、対策を確認していただくことをお願いします。

 一方で、想像を超える災害に遭遇しようとしているにもかかわらず「危険かもしれないが自分は大丈夫だろう」と錯覚して行動をためらってしまい、結果的に大惨事を招いてしまうことがあります。
 少し前までは単純に「気の緩み」と捉えられていたように思いますが、現在ではこうした心理は『正常性バイアス』と言われ、非常時においても「“パニックに陥りたくない”という欲求」から生じる反応であることが知られています。この心理は「誰にでも働いてしまう」ということを、深く理解しなければなりません。

 現在のコロナ禍にも同じことが言えそうです。現在は非常事態です。非常時においても正常の生活を継続しようとすると、準備ができずにいら立ちが増します。逆に、事態を理解し備えることで、冷静に対処できるのです。

 ワクチン接種の進捗とともに高齢者世代の感染状況が改善するなど、明るい兆しを感じながらも、もうしばらく油断なく、入念な対策を続けなければなりません。煩わしい毎日が続いていますが、一つひとつ、この状況を乗り越えていきましょう。

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