No.94 「常時」と「非常時」の同時進行 【2021年7月15日号】

 最終ページに掲載のとおり、64歳以下の方へ、新型コロナワクチン接種券を発送しました。予約は基礎疾患のある方・高齢者施設等の従事者を優先して受け付けた後、年齢に応じて段階的に受付を開始します。

 全員へのワクチン接種という、かつてない事業に対して、自治体によって進め方や前提条件が異なることから、進捗の速度に大きな差があるように見えることがあります。接種率など個々の要素を単純比較して、努力の程度に違いがあるかのように言われてしまうこともあります。しかし、間違いなく言えることは、いずれの自治体でもそれぞれの条件下で最善の方法を模索し、計画的に進めようと全力を尽くしているということです。

 全てを予測することが不可能な、まさに「非常」事態に対処している現在においても、市は「通常」業務を停滞させることなく、限りあるマンパワーによって両方を同時進行させています。また、言うまでもなく接種の現場にいる医療従事者も、感染が収まり切らない状況の中で通常診療と並行して接種に尽力していただいています。

 本市では、医療機関の皆さまをはじめとするご協力により、集団接種会場（特設会場）の増設、時間あたりの定員の見直し等によって枠が大幅に増加しており、接種開始当初には1週間あたり約4,600回でのスタートであったところ、7月時点では約7,600回と、接種スピードが加速しています。また、高齢者への接種を最優先に完了させるため未予約者への日時・場所指定を行い、予約枠を管理しながら効率よく、必要な接種を進めています。

 接種開始からの2カ月間で得た経験と教訓を全て活用し、混乱をきたさず、早く、多く、そして何よりも安全に、希望する全ての人への接種を実施しますので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。