No.93 「進歩」と「格差」 【2021年6月15日号】

更新日:2022年09月29日

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 5月から開始した高齢者への新型コロナワクチン接種は、1週間におよそ5,000回(6月1日時点)のペースで進捗しています。
 しかし予約については、初日の開始直後わずか34分で約1万枠が満員となった上、電話は非常につながりにくい状態が続き、多くの皆さまにご迷惑をおかけしてしまいました。市がこのように大規模な接種を実施するのは初めての事とはいえ、起こりうる事態に対して想像が十分に及んでいなかったことは事実であり、深く反省しています。
 当日から可能な改善策を講じ、並行して市ホームページや公式Twitter、YouTube、広報習志野臨時号など手段をフル動員して情報発信しましたが、それらのお知らせを行き渡らせることの難しさも、あらためて痛感しました。
 インターネットを介した情報は発信と同時に届けることができますが、対象は情報機器を使うことが出来る人に限られます。一方、広報紙など紙媒体では周知性は高められますが、印刷から配布という過程にかかる時間から、両者にはスピードに差が生まれてしまいます。
 こうした差はデジタル・デバイド(情報格差)といわれ、公平にサービスを提供しなければならない行政にとっては、避けて通れない課題となっています。特に今は、人と人との直接の交流がごく限られている状態なので、より困難な状況であると言えます。情報通信技術が進歩して社会全体の利便性が向上する一方で、情報から取り残される人との差が広がっていく可能性があることから、ますます工夫を重ねていかなければなりません。

 今回、1回目のワクチン予約を取れていない高齢者の接種日時・場所を市が指定する方法に変更し、6月5日の広報習志野臨時号でもお知らせしました。未曽有の状況の中では、大きな転換が必要な時もあります。それを皆さんにお伝えする術すべを研鑽していくことも、私の大切な責務です。今後もしっかり対応してまいります。

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