No.92 「未災(みさい)」の思考 【2021年5月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 はじめに、制作上のミスにより広報習志野4月15日号の配布が遅れてしまいましたことを、読者の皆様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。今後このような事のないよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 厚生労働省の発表では、これまで国内で新型コロナウイルスに感染した人の数はおよそ51万人(4月14日時点)となりました。総人口のおよそ0.4%にあたります。逆から言えば99.6%の人がいちども感染していないということになります。
 この数値を目にしたとき、どのような感想を抱いたでしょうか?「意外と少ない」と感じた人もいるのではないでしょうか。
 一方で、震災に関連した昨今の報道や発信において、「未災」というキーワードを目にするようになりました。「これまで被災していない」人(地域)は、「今後も被災しない」のではなく「これから初めて被災する」=最も入念な対策が必要な人(地域)と捉える考え方です。
 コロナ禍に置き換えると、99.6%の人が感染しなかったから今後も大丈夫だろうと楽観する思考と、99.6%の人がこれから初めて感染するかもしれないという思考の2種類の考え方があると言えます。
 いま大切なのは、もちろん後者の思考です。しかし、大部分の人が感染を経験していないという認識は、「ウイルスが身近に存在しない」という誤った感覚につながりがちです。
 4月末から、市民への新型コロナワクチン接種が始まりました。現時点では医療従事者と高齢者施設に入所している一部の人という、限られた人のみ接種が済んでいるにすぎず、長い道のりです。
しかし、その先にゴールがあることは確かです。
 国内での感染拡大から1年以上が経った現在、「意外と少ない」とも感じられるのは、私たちみんなが協力し合い、基本的な対策を続けてきた成果に他なりません。とにかく、マスクを外して会話する環境をつくらないことが大切です。「コロナ疲れ」も心配な現在ですが、今一度このことを確認し、引き続き油断することなく対策を徹底していただきたいと思います。

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