No.83 弱くもなく強くもない「最悪のウイルス」 【2020年6月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 今年はゴールデンウィークとは名ばかりの、これまで誰も経験したことのない外出自粛要請による巣ごもり生活となった、まさに「ガマン・ウィーク(GW)」でした。市内では、あの緊急地震速報の音を伴った地震が連続して発生したり、人ではなくサルが歩いていたり、いろいろなことに気を遣いました。幸いだったのは、今年は例年よりも救急車の出動件数が少なかったことです。経済活動の停滞を反映しているのかもしれませんが、感染予防策は疾病を遠ざけるということも立証されたのかもしれません。

 さて、市内にサルが出没したとき、「サルは新型コロナウイルスに感染しないのか?」「ウイルスをまき散らさないのか?」というお問い合わせをいただきました。結論から言うと他のコロナウイルスには感染するようですが、新型コロナウイルスについては「不明」です。しかし、そもそも野生動物には感染症予防の観点から触れてはいけません。

 新型コロナウイルスも、コウモリやネズミといった野生動物から人間に感染して全世界へ広まったという見解が有力視されていますが、大自然の中ではウイルスや菌も含むさまざまな物が、自らの生存を懸けて進化と淘汰を繰り返しながら生き抜いています。この事実をヒトが乱雑に扱った結果、世界的な感染症が流行したということは歴史が証明していますが、今回も未知の領域の物を安易に扱い、未知のウイルスに感染した人が発端で感染が世界的に広がっているのです。
 しかも新型コロナウイルスの特徴は、弱くもなく強くもない、人にとって最悪なことです。弱いウイルスは言うまでもありませんが、強いウイルスは多くの人を直ちに死に至らしめる一方で、感染主が亡くなることで感染も広がりにくいといいます。ところが、新型コロナウイルスは一部の人にとっては死に至る脅威である一方、多くの人は感染していても軽症で活動できる、言い方を変えれば「一部の人を圧倒する、広がりが早いウイルス」で、結果的に全世界でたくさんの人が重篤化するのです。発症していなくてもウイルスをまき散らすとも言われています。

 だからこそ、今は自覚症状の有無にかかわらず、できる限り人と接触しない、口と鼻をマスクする、マスクを外している時は話をしない、手を洗う、これらを規則正しい生活習慣の中に取り入れることが求められているのです。

 大切な人に「うつさない為にかからない」をさらに実行しましょう。

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