No.88 現実とバーチャルの共存 【2020年11月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 先月は、5年に一度の国勢調査が実施されました。市民の皆様には、回答にご協力いただき、感謝申し上げます。そして、調査票の配付や回収にご尽力いただいた調査員の皆様にも厚く御礼申し上げます。
 今回はコロナ禍が重なったことから、インターネット回答を中心とした、新しい生活様式に準じた調査となりました。
 国では、9月16日に発足した菅内閣が、来年を目途にデジタル庁を立ち上げ、行政の電子化を一元的かつ強力に推進していく方針を示しました。今後、国主導による行政へのICT 導入やペーパーレス化が進むものと期待しています。
 私も、直接人と対面する会合に代えて、インターネットによるリモート会議やオンライン講演会を利用する機会が増えてきました。
 一方、「スマホゲームやインターネットへの依存」がコロナ禍と重なって社会問題になっています。スマホゲームやインターネットの世界では、現実の自分の肉体はほとんど動かさずにバーチャル(仮想現実)空間での視覚と聴覚による経験のみが脳に蓄積されていきます。すると、私たちの脳は経験に見合うはずの身体感覚の「全て」が得られないことを不安に感じ、混乱してしまうことがあるようです。
 バーチャル空間は人間が生み出したテクノロジーのひとつですが、人間の脳はまだうまく対応できていないのかもしれません。考えてみれば原始時代からつい最近までは脳と身体が一体の生活だったのですから、当然なのかもしれません。
 携帯電話をはじめとするモバイル通信は、「5G」といわれる新しい時代に突入しています。今後、超高速・大容量の特性を活かしたオンライン診療などいろいろな分野での活用が期待されていますが、ゲーム障害やネット依存にも注意が欠かせません。なお、これらを改善するには身体を動かすことが有効なのだそうです。

 コロナに翻弄されている現在、何かと篭こもりがちになりますが、睡眠と栄養、思考と運動を意識して爽やかな秋を過ごしましょう。

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