No.81 大きな節目【2020年2月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 先月13日、習志野文化ホールで開催された成人式に出席しました。私は新成人の皆さんに「周囲の方々、支えてくれた社会など、見えるもの見えないもの、あらゆるものへの感謝を忘れないでほしい」とメッセージを送りました。
 彼らが生まれた頃はどんな時代だったかと考えてみると、時間が経つのはこんなにも早いものかと驚きました。今年の新成人が生まれたのは、平成11(1999)年度です。当時、世間では「ミレニアム」という言葉が流行り、コンピュータの「2000年問題」が話題になりました。私にとっては、この年の4月に市議会議員選挙で初当選し、議員としての一歩を踏み出した「節目」の年となりました。それからもう20年以上の歳月が経ったわけです。
 元号が令和に変わった最初の成人式において、ミレニアムの節目に生まれた彼らを祝うことに、不思議な時代の巡り合わせを感じます。
 さて、今の若者たちが主役を担っていくこれからの時代は、どんな習志野市になるでしょうか。近年、ネットショッピング等の普及や流通システムの変革などにより、市内には大規模倉庫など物流拠点の建設が目立っています。このほか、高度経済成長期以降に次々と建設された商業施設などの建て替え計画や、市街化調整区域の開発の動きもあります。国レベルでは、人に代わって、RPAやAIといわれるロボットや人工知能にオフィス業務を担わせる取り組みも進んでおり、今年の4月からは、主に携帯端末(スマホ等)で、高速・大容量、低遅延、多数接続可能な次世代通信規格「5G」のサービスが開始されます。さらに今年はオリンピック・パラリンピックが開催されます。今までにない多様化・国際化を実感することになり、後年振り返った時に「2020年が節目だった」ということがたくさん起きるでしょう。そして、私たちはこのことに備えていかなければなりません。
 これからの時代を語るとき、どちらかというと悲観的な言葉が出てきがちですが、一方で、ハンス・ロスリング氏が著した世界的ベストセラー『ファクトフルネス』(2018年)によれば、この20年で貧困が劇的に減少したように、世界は多くの人が考えるより良くなっている、という分析もあります。
 人口減少社会に突入した今、新しい時代の流れを受け入れ、先を見通して時代のけん引役を担う自覚を持って市政に向き合い、今年の出来事をあらゆる面から分析・検証して本市の持続的な発展につながるようにしていきたいと思います。

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