No.76 消防の基本「ポンプ操法」【2019年8月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 習志野市役所の駐車場は、日中は多くの来庁者の車が行き交っていますが、毎年4月から7月にかけての夜間、その様子は大きく変わります。

 煌々(こうこう)と灯る照明の光の中、響き渡る号令とともに一糸乱れぬ動作で行き交うのは、紺とオレンジの制服に身を包んだ消防団員の皆さんと消防職員、そして真っ赤なポンプ車。消防操法の訓練に勤(いそ)しむ姿です。

 6月30日、訓練の成果を披露する「習志野市消防団ポンプ操法大会」が行われ、市内を8地区に分けて管轄する消防団の全分団が出場しました。この大会は、それぞれ磨き上げた消火活動における基本動作の正確さ、速さを競い合いながら、「日頃の訓練=災害への備え」を総括する、重要な行事です。

 競技は、指揮者を含む5人の団員により、規律に基づいて行われます。点呼からポンプ車の乗降、給水、ホースの接続、放水、撤収と団員の安全確認まで、10分弱の一連の行動すべてが審査対象です。消火までのタイムに加え、情報伝達の明瞭さや、器具の扱い、行動の姿勢など、すべての動作が、安全かつ迅速な消火活動に適(かな)っているか、細かく審査されます。

 実際の災害現場はまさに非常事態であり、緊迫しています。幾度となく繰り返してきた「基本動作=操法」が身についているからこそ、慌てることなく現場での冷静な行動が可能になるのです。

 私自身も、平成14年から平成23年までの9年間、屋敷地域を管轄している第8分団の一員として活動し、操法大会には県大会を含めてすべてのポジションで出場しました。30代の時、一回り以上も若い10代の団員と、競うように全力で走ることもありました。OBとなった現在も、家族のように過ごせる消防団の仲間とは、特別な絆でつながっています。当たり前に存在する「地域の安全」を理屈で学び、理屈を超えた「仲間との絆」も得られる消防団活動に、ぜひ関心を抱いていただければ幸いです。

(注意)令和初の操法大会は、主に谷津地域を管轄している第1分団が優勝しました。また、7月27日に開催された千葉県消防操法大会に、主に藤崎地域を管轄している第4分団が出場しました。

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