No.69 多様な価値観をつなぐ「寛容さ」【2018年9月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 世界女子ソフトボール選手権大会が、8月2日(木曜日)から12日(日曜日)まで、本市をはじめ千葉県内4球場にて開催されました。日本を含む16の国・地域のチームが参加し、第一カッター球場(秋津野球場)では18試合が行われました。

 文化も言語も異なる選手たちがそれぞれの国・地域の威信をかけて戦う国際試合の雰囲気は一味違います。まさに「世界レベル」を間近で体感する貴重な機会となりました。

 さて、大会にやってきたのは選手やチーム関係者だけではありません。それぞれの代表チームを応援するために、多くの観戦者が海外から訪れました。

 近年、日本を訪れる外国人が増加していることはよく知られていますが、来訪された皆さんが滞在中に消費する額(インバウンド消費)も爆発的に伸びており、この額を貿易における輸出額と捉えて比較すると、昨年、なんと自動車に次いで第2位の金額となったそうです。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えると、今後も飛躍的に増加していくと見込まれています。

 空と海の港が近くにある本市でも、さまざまな影響を受けていくことが考えられます。訪日観光をきっかけとして、正規の手続きを経て定住または永住される方が増えれば地域経済の好循環も呼び込みます。異なる文化・価値観の人をオープンに受け入れる寛容さがこれまで以上に大切な時代に入ります。

 情報化社会によりあらゆるものが多種多様になっている現代ですが、一方で「他人の事は一切関知しない」という寛容(消極的寛容)が大勢を占める気配も懸念されています。自由で多様な社会は、異なる価値観の人たちを敬意や思いやりをもって受けいれる寛容(積極的寛容)に満ちた世界でこそ花開き、果実になるのです。他者を理解し、共感するということは簡単なようで難しいことですが、念入りなコミュニケーションは、信条や信念をはじめとする価値観の違いを乗り越える力を持っています。

 本市が誰にでも身近に感じていただけるまちとしてさらに成長していくためには、日々の生活の中で人と関わり合い共感することを心掛け、誰とでも「やさしさでつながるまち」を、みんなで意識して行動していくことがとても重要なのです。

 「 隗(かい)より始めよ」の言葉のとおり、常に私から皆さんとの対話を心掛けてまいります。

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