No．67 未来へ踏み出す一歩【2018年7月1日号】

 本年4月25日から28日にかけて、デトロイト市（アメリカ合衆国）で世界的なロボット・コンテスト「FRC（FIRST Robotics Competition）」が開催されました。

 この大会は14歳から18歳を対象としており、ロボット製作や操作技術が優れていることだけではなく、出場に至るまでの過程や活動内容、社会貢献も評価の対象となります。この大会に日本人チームとして初めて参加した、15人で結成されたチーム「SAKURA Tempesta（サクラ・テンペスタ＝『桜吹雪』）」が見事新人賞を受賞しました。

 最近新聞等で紹介されたこのチーム、実はメンバーの大半が習志野市内に在住または在学中の高校生なのです。

 チーム結成のきっかけは、代表を務める女子高校生がアメリカに留学した時にロボット・コンテストに携わった経験からでした。彼女の「出場したい」という熱意と、個人的なつながりからメンバーが広がり、世界へのデビューという大きな夢を実現したのです。

 ロボットの分野では珍しい女子が中心となり、ロボットの製作やプログラミングは言うまでもなく、スポンサー集めや資金調達、専門家への指導依頼まで、インターネットをフル活用して全て自分たちで工夫してきたそうです。

 ハワイで開催された予選を勝ち抜き、世界大会への出場報告に、メンバーが市役所を訪れてくれました。来庁のきっかけはその中の一人が小学生の時に「全国小学校バンドフェスティバル」に出場した際、開催地に出発する子供たちを激励した私のことを覚えてくれていたことでした。

 この日はテレビも含めて多くの記者が来庁し、チームの足跡に感動したたくさんのメディアによって、翌日以降さらに大きく活動が発信されることに繋りました。

 市長に就任してから8年目を迎え、就任時の小学生が今は高校生。そんな彼女たちの訪問を受け、大きく成長した姿を見せてくれたことを嬉しく思うとともに、これから更に才能が開花し、私たちの想像を遥かに超える絶大な活躍で時代を拓き、未来をリードしてくれることを期待せずにはいられませんでした。

 皆さんも、臆することなく大きな目標に向けた一歩を踏み出していってください！