No.70 「顔見知りの仲」が地域を救う【2018年10月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 本年は、6月の大阪府北部地震や、7月の西日本の集中豪雨と8月の台風21号による風水害、9月には北海道胆振(いぶり)東部地震と、大規模な災害が連続して起こり、甚大な被害をもたらしました。夏の猛暑も気象庁が「災害」と呼ぶほどの高気温となり、熱中症の被害も多数に上っています。

 災害によって亡くなられた方々に心より御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々と関係者に対してお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興を願っております。

 改めて言うまでもなく、これらの災害は穏やかな日常生活を奪います。自然の圧倒的な力に対して、被害をゼロにすることはできません。だからこそ、その時に現実と向き合い、冷静に対処する準備をしなければならないのです。

 9月2日(日曜日)に市内全域で実施した総合防災訓練では、大地震発災直後の個人の行動や地域の協力による初動対応に加え、地域ごとの要望に基づいた訓練を行いました。さらにこれらを通じて、各地域の皆さんがコミュニケーションをとり、「顔見知りの仲」を培っていただきました。

 災害、特に震災は突然やって来ます。例えばそれが平日の昼間であれば市は一斉に対策を始められますが、多くの市民が市外や県外で活動しています。逆に休日や夜間であれば、市の職員はそれぞれいる場所から行動することになります。ですから、現実には訓練のような態勢をとることは難しいことを理解しなければなりません。

 しかし、地域の「顔見知りの仲」は、日常生活の一部であり、被災時に必要な「安心」と「冷静さ」をもたらしてくれます。それぞれがどんな役割を担うかは実際にならないと分かりませんが、あらゆる局面で「いま目の前にいる人」との連携プレーが必要になる中で、「顔見知りの仲」は何より力強い支えになってくれます。

 本市が掲げる将来都市像「みんながやさしさでつながるまち」とは、災害時に強いまちでもあります。訓練に参加された方は、避難所で行動したことと、そこで見た顔を思い出してみてください。その数の多さが成果であり、準備といえるのです。

 今後、高い確率で震災が発生すると言われる中、一人ひとり防災への対応を、あらためて確認してみてください。

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