No.55 進化の内容【2017年5月1日号】

更新日:2022年09月29日

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 平成29年度が始まり1カ月がたちました。太陽がまぶしく、新緑が鮮やかです。習志野市役所では新たに44人の新規採用職員を迎えました。私は「情報化社会の中で社会は進化し続け、価値観はさらに多様に、行政へのニーズも多種多様となっている。課題の答えは1つではなく、多くの選択肢から、丁寧に調整できる職員像を描いてほしい。時間は前にしか進まない。常に前向きに取り組もう。」と訓示しました。

 さて先日、国立社会保障・人口問題研究所が「日本の将来推計人口(平成29年推計)」を発表しました。5年前の推計に比べると人口減少の速度と高齢化の進行度合いは緩和されたというものでした。しかしながら、生産年齢人口が年少人口と老年人口を扶養する負担を示す従属人口指数は、生産年齢人口を20歳〜64歳とした場合、2017年の81.2に対し、今から23年後の2040年に100を超え、2064年には110を超えるとの推計が示されています。100を超えるということは生産年齢人口よりもそうでない人口が上回るということです。扶養という視点で見れば生産年齢人口は扶養することだけで手一杯となります。当然このような状況では税収が減少し、行財政は成り立ちません。すなわち、その時々に将来世代から財源を借りる事となり、国や地方の債務、つまり借金は膨らみ続ける事となります。現在1,000兆円を超えている債務がその10倍の1京円に近づくと言われている所以(ゆえん)です。

 ピカピカのランドセルを背負った小学1年生や新品の制服やスーツを身にまとった生徒や学生そして社会人の希望に満ち溢れた顔と姿は明るい未来を予感させます。しかし、一方で、冷淡に、人口推計は未来の課題を映し出しており、苦労を強いられる対象が彼らかもしれないことを今後は常に胸に抱かなくてはなりません。この春の卒業式や入学式、入庁式への参列を通じて私の決意も深くなりました。

 いよいよ8日から順に新庁舎での業務が始まります。私自身、改めて身を引き締め、職員全員が一丸となって常に前向きに改善する気持ちを共有し、市民の皆様とともに「みんながやさしさでつながるまち」の実現に向けて進んでまいります。

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