No．12「新たな一歩 ～仮庁舎スタート～」【2012年9月1日】

 9月1日は防災の日です。今から約90年前の大正12年9月1日に起こった関東大震災は大変な被害をもたらしました。これをきっかけに防災に対する意識が高まり、新たなまちづくりが始まりました。
 そして、平成23年3月11日に発生した東日本大震災。未曾有の被害に遭い、今また新しい社会をつくろうと私たちは前に進んでいます。
 習志野市でも復興に向けて取り組みながら、災害に強いまちをつくっていかなければなりません。その一つとして、築48年を経過し、震災による大きなダメージを受けた市役所本庁舎の機能を、京成津田沼駅前のビルに移転し、仮庁舎として10月1日から新たなスタートをするために準備をしています。私は今の本庁舎をくまなく見ましたが、さすがに東京オリンピックが開催された昭和39年に建てられ、半世紀近く使用しただけあって、さまざまな歴史を感じさせます。先人に最大限の敬意を示しつつ、時代の変化に沿った市政運営を行っていく、そんな心境でおります。
 このたびの庁舎移転に関して、私は次のようなことを考えています。まずは、移転により市民サービスを低下させないということです。さまざまな対策でカバーしていくとともに、発想を転換しながら、業務を検証する機会ともとらえ、書類整理など事務の棚卸しを行い、効率的、効果的な市政運営につなげていきたいと思っています。
 2点目は、過去、将来に責任を持つということです。私たちは50年に一度ともいうべき大変大きな場面に遭遇しています。本市の伝統を継承し、次の世代、さらに次の世代へとつないでいくことを心に刻み、今できることを全力で行い、悔いのないものにしていきます。
 しっかりと準備を行い、仮庁舎での業務をスムーズに始めたいと思います。そして、市民の皆さまに喜ばれる新庁舎の建設に向けて取り組んでまいります。市民の皆さまのご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。