No．14「仮庁舎移転1カ月」【2012年11月1日】

 習志野市役所本庁舎は9月末をもって48年間の幕を閉じました。9月28日のお別れセレモニーで私は「本庁舎は市政運営の要として、これまでの本市の歩みの全てを見守ってきました。文教住宅都市憲章、核兵器廃絶平和都市宣言をはじめとして、私たちが誇るべき歴史はここから生まれたのです。昨年の東日本大震災でこの庁舎は大きなダメージを受け、閉鎖することになりました。さみしい気持ちが込み上げてまいりますが、本庁舎とともに歩んだ半世紀の重みをしっかりと胸に刻み、新たな道を進んでまいります」と述べました。
 そして、10月から京成津田沼駅前ビル（旧クレストホテル）の仮庁舎での業務が始まりました。1カ月が経過した中で気づいた点をお話しします。
 第一に、庁舎機能がさらに分散したため、市民の皆さまに大変なご不便をおかけしていることです。広報紙や貼り紙で現在の各部署の配置をお知らせしていますが、もっと市民の皆さまに周知することが必要だと切に感じています。常に市民の目線で、優しさあふれる市役所の業務運営を目指してまいります。なお、庁舎分散化の対応として仮庁舎と元の本庁舎の間で送迎車を運行しておりますので、ぜひご利用ください。
 また、仮庁舎はもともとホテルの事務室や宴会場として使われていたスペースであったため、一部の執務室には窓がありません。市長室も窓がなく、自然の光は差し込みません。蛍光灯の中で時計のみで時間を感じています。自然の光が入らない環境は健康にも悪影響があるといわれておりますので、職員の健康管理にも注意してまいります。
 一方で良い点としては、各部署をしきる壁がなくなったため、庁舎内が広々と明るくなりました。また、移転を機会に一部窓口業務の集約化を行ったことにより、福祉部門はワンフロアに集めることができ、利便性が向上しました。
 仮庁舎に来られた方々からさまざまなご感想をお聞きしています。今後とも皆さまの声を生かしながら市政運営に取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。