No.5「市民の生命、財産を守るために」【2011年11月1日】

更新日:2022年09月29日

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 11月となり夜露が紅葉した葉に光る季節になりました。

 少し前のことですが、9月21日に台風15号が関東地方を通過しました。習志野市では最低気圧976.2hPa(ヘクトパスカル)、平均風速24.4メートル(最大瞬間風速46.8メートル)、総雨量90.6ミリメートル(最大時間雨量18ミリメートル)という規模でした。道路冠水や住宅地内への浸水、倒木などの被害に遭われた市民の皆様に心からお見舞い申し上げます。

 この台風被害の中でも特徴的だったのが、冠水・浸水でした。谷津3・4丁目を始め標高が低い場所を中心に、把握しているだけでも道路冠水が9 カ所、住宅地内への浸水が16棟ありました。この冠水・浸水の多くは雨水ではなく、海水によるものでした。これは、台風により、気圧が異常に低い状態と、沖から吹きつける強烈な風が長時間続いたことで、海面が大幅に上昇し、それが満潮とも重なって、海水が下水管を逆流してあふれ出した「高潮被害」だったのです。

 市では、雨水量の増加を見込んで排水施設を整備してきましたが、海水の逆流となると対策が異なります。これを防ぐ方法として有効なのが、水門とポンプを設置することです。

 市内には千葉県が管理する河川として、菊田川、谷津川、高瀬川がありますが、この3河川とも水門が設置されていません。浦安市から千葉市までの間で、東京湾に注いでいる県管理の河川が17ある中で、水門が無いのは千葉市の浜田川を合わせて4河川だけです。また、この水門は津波への備えにもなります。河川の護岸が、現時点で想定される津波の高さ以上に整備されているとはいえ、東日本大震災以降、“想定外を想定する”必要性が認識されています。市としても、これまで県に何度も要望してきましたが、10月に森田健作知事が本市を視察された際にも、改めて直接要望しました。県からは「課題等を究明し、前に進めていきたい」との回答をいただきましたが、市民の安全で安心な生活のため、実現に向けて、さらに努力していきます。

 これからも市民の生命、財産を守るため、安全対策を皆様にお示しするとともに、実行してまいります。

建物の手前の道路が冠水している写真

冠水した道路(谷津)

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