令和2年2月掲載分

更新日:2022年09月29日

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更新日:2020年3月2日

広報まちかど特派員などが、習志野の旬な話題やスポットを紹介します!

(注意)記事内容と掲載時期にズレが生じることがあります。ご了承ください。

令和元年度 広報まちかど特派員を紹介しますの文字とナラシド♪のイラスト

春の足音を聴きに行こう〜色鮮やかな花と動き始めた生き物たち〜

2020年2月21日

 肌にあたる風にはまだ寒さが残っていますが、日に日に日脚は伸びてきています。暦の上では冬から春に変わる二十四節気(にじゅうしせっき)の雨水(うすい)を過ぎ、春に向かって本格始動の時期になりました。

 この冬は暖冬と言われていますが、それでも一日でも早い春の訪れを期待する気持ちに変わりはありません。それでは近所を散策して、習志野の自然に春の足音を聴きに行きましょう。

 藤崎森林公園の手前の畑では、ロウバイの花が散った後に紅白の梅が見事に咲き誇っています。

ピンクと白の花が満開の大きな梅の木を写した写真

紅白の梅が競い合っています

枝に咲く白い梅の花を近くで写した写真

まるで桃源郷の世界

「はなびらを重ね白梅も紅梅も」 山口青邨((やまぐちせいそん))

 森林公園では池の水がわずかにぬるみ、野鳥や魚たちが元気に動き回っていました。この池の人気者でもあるカワセミも飛んできますよ。

森林公園の池の柵に白サギと、羽をひろげている黒いカワウが止まっている写真

大きく羽を広げるカワウ

森林公園の池の柵に白サギが止まり、餌を狙っている様子の写真

サギがエサを狙っています

池の中を色鮮やかな色の鯉や黒鯉が泳いでいる写真

池では鯉が元気に泳いでいます

 公園近くの住宅街では、住民による手入れの行き届いた花が色鮮やかに咲いています。

赤い色の花びらをつけたボケの花がたくさん咲いている写真

目にも鮮やかなボケの花

花茎の先に、大きなラッパの様な白い花を咲かせているスイセンの写真

清楚に咲く一群れの水仙

畑に咲く菜の花に焦点をあてて写した写真

菜の花は春の定番ですね

たくさんの実をつけたキンカンの木の写真

黄金色のキンカンの実り

 最後は、イオン津田沼店の横にあるさくら公園の河津桜です。すでに花は満開を迎えており、習志野市内でも開花時期の早い桜の一つだと思います。

 今年もメジロのつがいが来て、枝から枝に楽しそうに飛び回っていました。

手前に沢山のピンク色の花びらをつけた桜の木があり、後方の建物前に自動車が止まっている様子の写真

河津桜はすでに満開

沢山の可愛らしいピンク色の花びらをアップで写した写真

暖かいピンク色の花です

2羽のメジロが枝に止まっている桜の木の写真

メジロが2羽来ました

1羽のメジロが桜の木の枝に止まっている様子を下から写した写真

枝から枝へ飛び回っています

「浅き春空のみどりもやゝ薄く」 高浜虚子(たかはまきょし)

 これからもまだ寒さが残る三寒四温の時期で体調も崩れやすくなっていますが、栄養と休養をしっかりとり、体調を万全に整えて本格的な春の訪れを待ちましょう。

取材・撮影

広報まちかど特派員 三浦由久さん

習志野近代史のプロムナード〜歴史に学び未来を拓く〜

2020年2月17日

 司馬(しば)遼太郎(りょうたろう)氏の小説「坂の上の雲」の主人公の一人秋山(あきやま)好古(よしふる)大将と習志野市は、ゆかりの地としての深い縁がある。「坂の上の雲」を愛読し、さらに2009年、NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のTV放映をきっかけに、秋山大将の生誕地、四国松山の研究者らとの交流を通じ、数々の貴重な資料を収集し、地域の歴史などについて造詣が深い、真言宗豊山派薬師寺の三橋秀紀(みつはしひでき)名誉住職をお訪ねし、習志野の近代史のお話を伺いました。

沢山の武士が馬に乗っている様子を描いたイラストの写真

習志野原ならしのはらの由来

「習志野原演習行幸」(宮内庁宮内公文書館所蔵)に描かれた人物

  • 中央白馬騎乗:明治天皇
  • 白馬の左:西郷隆盛陸軍元帥
  • 右端騎乗:篠原国幹陸軍少将

三橋氏によると、習志野原の由来は、大和田原(現船橋市・習志野市・八千代市を含む)で行われた近衛兵の、勇壮果敢な演習を天覧した明治天皇が、指揮官・篠原国幹(しのはらくにもと)を褒めるお言葉の中の「篠原に習うように」から「習志野原」が命名されたという説が有力である。

馬の形をした石碑に秋山好古の写真と文字が刻まれている秋山好古顕彰碑の写真

秋山好古顕彰碑(薬師寺前)・秋山好古関連書籍

秋山好古・騎兵第一旅団長の顕彰碑
京成大久保駅から徒歩数分の薬師寺前には、日露戦争において習志野騎兵旅団を指揮し、世界最強と言われたロシアのコザック騎兵を奉天(ほうてん)会戦(かいせん)などで退ける偉業を成し遂げ、当時のロシア帝国主義から日本を守った秋山好古大将の顕彰碑があり通行人が立ち止まって見入る姿も見られる。「天地無私(てんちむし)」の秋山大将の揮毫(きごう)が刻まれている(千葉県習志野市大久保1-17-14)。

 明治以降の習志野は「軍都、軍郷習志野」として重要な役割を果たすとともに、日露戦争時は「ロシア兵 俘虜(ふりょ)収容所」が設置され、第一次世界大戦時には「ドイツ兵俘虜収容所」が開設されました(本年1月・ドイツ捕虜解放100周年記念行事の写真展が習志野市役所グランドフロア・1階で開催)。その後、鉄道連隊が展開されてから、現在は学園都市として多くの大学が進出しております。

椅子に座り資料を広げて説明している三橋名誉住職の写真

資料を説明する・三橋名誉住職

 三橋名誉住職から習志野市近代史に関する説明を拝聴した後、名誉住職のご紹介で、学園大久保通り「お休み処」で「秋山好古と騎兵第13連隊」(山岸(やまぎし)良二(りょうじ)著)を購入して拝読・参照しながら「坂の上の雲」関連施設を訪れることとしました。

机の上に「ゼロ戦」のレプリカが飾られている写真

「ゼロ戦」のレプリカ(三橋氏所蔵)

秋山好古のパネルや資料などが壁に掲示されている部屋を写した写真

学園大久保通り「お休み処」

 騎兵第13連隊跡地見学(東邦大学構内)

 秋山大将顕彰碑から徒歩約5分、東邦大学構内に秋山大将縁(ゆかり)の騎兵第13連隊発祥の地碑、司馬遼太郎氏文学碑などがあり、隣接の日本大学構内には騎兵第14連隊跡地碑がある。
司馬遼太郎氏文学碑『司馬遼太郎氏から騎兵第13連隊会会長宛の手紙の一節』
碑文「かつて存在せしものは、時代の価値観を超え保存し記念すべきものである。それが文明というものである」と記された文学碑がありました。

コンクリートの柵に囲まれた背の高い白い石碑とその前に案内板がある騎兵第13連隊跡地の写真

騎兵第13連隊跡地(東邦大学内)

黒い騎兵第13連隊発祥の地碑をアップで写した写真

騎兵第13連隊発祥の地碑(左同)

司馬遼太郎氏の文学碑が彫られている黒い石碑の写真

司馬遼太郎氏文学碑(東邦大学構内)

 騎兵第14連隊跡地見学(日本大学構内)
 日本大学構内には騎兵第14連隊跡地碑、戦車連帯記念碑などがあり、騎兵旅団から戦車第2連隊に変更後も、依然として、この地の軍用地としての重要度があったとお聞きしました。

日本大学構内に形の違う石碑が3つ並び、太陽の光が差している写真

騎兵第14連隊跡地碑(日本大学構内)

日本大学構内の敷地に戦車連隊記念碑が設置された写真

戦車連隊記念碑(日本大学構内)

 騎兵旅団発祥の地(八幡公園内)・紀元2600年碑(誉田八幡(こんだはちまん)神社境内)

 日本大学から徒歩約3分の誉田八幡神社には後に硫黄島作戦を指揮した栗林(くりばやし)忠道(ただみち)騎兵旅団長の揮毫きごう碑があります。設立は紀元2600年(昭和15年)ということでした。
 隣接する八幡公園には習志野騎兵旅団発祥の地碑がありました。

誉田八幡神社境内に植えられた2本の木の間に紀元2600年記念碑が建てられた写真

紀元2600年記念碑(誉田八幡神社境内)硫黄島作戦指揮・栗林中将揮毫

八幡公園内に植えられた木々の中心に紀習志野騎兵旅団発祥の地碑が建てられた写真

習志野騎兵旅団発祥の地碑(八幡公園内)

 「秋山好古と習志野騎兵旅団」書籍の拝読を終え、関連史跡を見学させて頂いた後、この本にある「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」の一言が私の心に残りました。歴史床しい習志野市に居住しながら、これまで深いところまで、地元の歴史に触れたとは言えなかった筆者にとって、深い洞察により習志野の歴史を研究し未来を展望しておられる多くの方々に敬意を表し、史実を正しく理解したうえで、平和な未来を拓いていこうという崇高な気持ちに、僅かながらも触れることができた様な気がしました。

 この取材に当たり薬師寺の三橋名誉住職はじめ、地元の関係者のご協力に感謝し、習志野市の益々の発展と安寧を祈念し取材を終えました。

取材・撮影

広報まちかど特派員 佐藤清志さん

「習志野検定」を作ろう!〜大久保小学校4年生・総合的な学習の時間と国語の授業での取り組み〜

  1.  習志野にんじんの最高糖度にもっとも近いものは次のうちどれでしょう?
    1. 6(トマトくらい)
    2. 9(いちごくらい)
    3. 11(桃くらい)
  2.  谷津干潟を舞台にした絵本があります。その題名は何でしょう?
    1. プロペラシギ
    2. プロペラチドリ
    3. プロペラカモメ
  3.  大久保商店街は、ある高い建物と同じ長さです。その高い建物は何でしょう?
    1. 東京タワー
    2. 谷津遊園の宙返りコースター
    3. スカイツリー

 これは、大久保小学校の4年生が総合的な学習と国語の授業の一環で作った「習志野検定本」に実際に掲載された問題です。みなさんは答えがわかりましたか?(正解は文末で)

 皆さんは、ご当地検定をご存知でしょうか?ご当地検定とは、その街や地域に関する文化や歴史などの知識が問題として出題される検定試験で、主に地方自治体や商工会議所などが主催しており、認定試験に合格すると認定証が発行されたりするものもあります。千葉県内では「房総(千葉)学検定」(千葉県)や「”好きです!木更津”検定」(木更津市)などが存在します(2019年12月現在)。

大久保小4年生と 小松代(こまつしろ)先生との授業の様子

前方の黒板前に立っている女性と、手をあげている多くの子供たちを後ろから写した写真
教室で生徒達がグループごとに分かれて座っており、前方のグループの女の子に話をしている女性の写真

 今回の取り組みは、小学校の授業の一環として行われたものなので、実際に検定試験を実施することや認定証の発行などは予定されていませんが、習志野市の魅力がギュッと詰まったご当地ガイドと問題を、一冊にまとめた「習志野検定本」の作成を最終目標にしたとのことでした。

 「物事を説明する文章を書く時には、何のために誰のために書くのか、という相手意識や目的意識を持つことが大切です。そこで、地元の魅力をもっと知ってもらうための検定本の作成・発信を行う学習の場を設定しました。そして学習を通して『情報を活用する力』や『効果的に書く力』を伸ばすことを学習目標としました。また、地元への愛着も醸成していきたいと考えました」

 小松代絵里先生は、今回の取り組みのねらいをこのように話してくれました。小学4年生としてはかなり難度の高い取り組みであったことから、最後までまとめきれるか、常に試行錯誤を繰り返しながらの作業だったそうですが、先生が仕掛けた数々の工夫と、それに見事に応えた子どもたちの頑張りにより、着実に完成に近づいていきます。

子どもたちを「習志野市之子供広報課」に任命しモチベーションと使命感を高めました

ピースサインをした男の子と、眼鏡をかけた男性がガッツポーズをして写っている写真
任命証の賞状の写真

子どもたちが実際に取材に行ったり図書館で調べたりして、検定のネタになりそうな資料をたくさん集める際に使ったファイル

内容をまとめたノートが開いて置いてあり、その上に資料をたくさん集める際に使った赤いファイルがのっている写真

各自で調べた資料を持ち寄り、グループ内で話し合いながら分類・整理しました

黄色模造紙にまとめた内容が貼ってあり、模造紙の上に置かれた資料をのぞき込んでいる子供達の写真
机の上に沢山の資料が広げられ、資料をまとめたり、紙を切ったりしている生徒たちの写真

グループでまとめた資料を何度も読み返してクイズの種になるキーワードを探し、グループ間でも交流してアイデアを出し合いました

模造紙に貼られた資料を指さししている女の子や、鉛筆を持っている女の子の写真
グループごとに分かれ、模造紙を広げ内容などをまとめている子供たちの写真

グループがまとめた資料。これをヒントにして検定の文章を書いていきます

まとめた内容の紙などが黄色い模造紙に貼られ、壁に掲示されている写真

資料を読み返したり、自分が書いた文章を条件に照らし合わせて何度も 推敲(すいこう)しました

本のページを開き、のぞき込んでいる4名の生徒の写真
資料などを見ながら用紙にまとめている生徒の横顔の写真

 12月には、子どもたちが書き上げた「習志野検定本」がついに一冊の本にまとまりました。先生も子どもたちも、達成感を強く感じたことでしょう。学習後は、子どもたちから「前よりもスラスラ文章を書けるようになったよ」「文章を読み直して情報を追加したり、省いたりできるようになったよ」「必要な情報の探し方がわかったよ」と、自分の伸びを実感する声がたくさんあがったそうです。

完成した「習志野検定」

ふるさと習志野検定の文字とナラシド♪のイラストが描かれた表紙の写真

 習志野検定は、子どもたちの「情報を活用する力」、「効果的に書く力」を伸ばす取り組みと、ご当地の魅力再発見・発信の2つの目的がコラボレーションした、他のご当地検定には無いオリジナリティあふれる素敵な企画でした。
 子どもたちが作った、習志野の魅力いっぱいの「習志野検定本」は、習志野市役所GF(グラウンドフロア)の情報公開コーナーに設置してあります。ぜひ手に取ってみてください。

問題の答え

  1. :(3)
  2. :(2)
  3. :(3)

取材・撮影

広報まちかど特派員 野崎健司さん

この記事に関するお問い合わせ先

このページは広報課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
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