習志野とにんじん

更新日:2023年12月28日

ページID : 3026

習志野のにんじんの歴史

習志野市の農業を代表するのがにんじんです。市場では「習志野の春夏にんじん」として高い評価を受けています。
習志野市でにんじんの栽培が盛んになってきたのは大正7、8年頃から。旧藤崎町の松丸秋蔵さんが東京の葛西から種を仕入れて始めたと言われています。

海に近い鷺沼など砂地の畑はにんじんの生育が早く、気候も温暖なことから他の地域より早く出荷することができ、にんじんの栽培に適していたのです。戦前にはすでに共同出荷をおこない、東京の台所の一つとしての地位を確立していました。
昭和29年に始まった現在のにんじんの栽培方法の基となるビニールトンネル栽培によってますます早期出荷ができるようになり、販売上有利なためにんじんの栽培は急速に普及してゆきました。
昭和42年には千葉市・八千代市と合わせて国の野菜指定産地となり、集荷施設なども充実して、東京・京葉地区、東北地区の市場まで出荷していました。最盛期のにんじんの出荷量は4,300トンにものぼりました。
しかしながら都市化による畑地の減少で徐々に出荷量が低下し、平成15年には2,000トン、令和元年には700トン程度となっています。
現在は、種苗メーカーと本市の農家が試験を重ね品種化し流通させた 「彩誉(あやほまれ)」という品種が主に栽培され、色鮮やかで、栄養価が高く、にんじん特有のクセがない甘いにんじんであるため、子供でも食べやすいと評判になっています。

(注意)「光と風輝く緑」−習志野市農業協同組合設立50周年記念誌− より一部抜粋

彩誉(あやほまれ)について

ninnzinngazou

彩誉は品種開発メーカーと、習志野市の農家の方が試験を重ねて作った、習志野市の環境にあった美味しい人参です。クセがなく、色鮮やかで強い甘味とみずみずしさが特徴です。加熱調理はもちろん、生でもおいしく食べられます。

彩誉が誕生したのは何年ですか?

1998年ごろできて、2002年より彩誉の名で出荷されました。

彩誉の名前の由来は?

光沢があってピカピカしていた。彩りが誇らしいことから「彩誉」と名付けれらました。

彩誉は、いつ頃、どこで買えますか?

収穫期の5月から6月頃にしょいか~ご習志野店(実籾本郷34-1)で購入できます。

にんじんのはなし あれこれ

にんじんが生まれたのは?

中央アジア地区のアフガニスタンが原生地。セリ科に属しています。中近東ペルシャで交雑をくり返し、様々な品種に分かれていきました。今では一般的な橙色の品種は、16〜17世紀ごろに黄色系の品種から分かれて確立したもので、それ以前のにんじんは紫色などの長にんじんだったそうです。

日本にはいつ頃きたの?

16世紀に長崎に伝わり、明治時代には横浜まで伝わっていました。当時作られていたのは、関東を中心とした長さ60〜70センチメートルの淡色系と、関西を中心とした紅色の金時群とよばれるもの。淡色系の滝野川大長群は、現在、栽培されていませんが、紅色の金時群は今でも栽培されています。
 日本に入ってからは品種改良を重ね、現在のような形で食べやすい長さ約15センチメートルの「5寸にんじん」が生まれました。

にんじんはいつ出来るの?

習志野で生産しているのは「春夏にんじん」ですが、他にも「秋にんじん」「冬にんじん」と、四季を通じて収穫できます。11月から4・5・6月までは関東や四国中心、7月から10月までは北海道や青森県などで収穫されます。

にんじんのパワーは?

 がんの抑制や美肌保持が注目されているβカロテンがたくさん含まれています。シミの消失にも効果があると報じられたのは記憶に新しいところ。βカロテンの一部は体内でビタミンAに変化し、粘膜の乾燥を防ぎ、細菌感染に対する抵抗力を高めるため、かぜの予防にも効果があると言われています。また、ビタミンAは目の疲れの回復に効果があることが知られています。

おいしいにんじんの見分け方は?

全体的に色が濃く鮮やかで、肌がなめらかでツヤのあるものがおいしい!茎の部分が細いものほど芯も細くておいしいですよ。

この記事に関するお問い合わせ先

このページは産業振興課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎4階
電話:047-453-7395 ファックス:047-453-5578
キャッチボールメールを送る


この記事に気になることはありましたか?

市ホームページをより使いやすくわかりやすいものにするために、皆様のご意見をお聞かせください。

感想をお聞かせください