ガス料金に含まれる託送供給料金相当額

 平成29年4月のガス小売り全面自由化に伴い改定された「適正なガス取引についての指針」（公正取引委員会・経済産業省）において、ガス小売事業者は需要家に対し、ガス料金に含まれる託送供給料金相当額を明示することが求められています。

 託送供給料金とは、需要家にガスを供給するため一般ガス導管事業者のガス導管等を利用する際に、ガス小売事業者が一般ガス導管事業者に対して支払う料金をいいます。
 この料金は、本市の導管等の供給施設に関わる費用として、本市だけでなく「託送供給約款（需要場所で払出す託送供給）」に基づき、本市の導管等を使用する全てのガス小売事業者が等しく負担するものです。

 このことにより、お客様へ請求しているガス料金には、託送供給料金相当額が含まれております。
 ただし、お客様が新たに負担する費用が増えるものではありません。
 なお、託送供給料金相当額の計算方法は、次のとおりです。

 託送供給料金相当額の計算方法は、次のとおりです。

主に家庭用（一般契約）のお客様向け（2部料金）の場合

 適用される料金表区分は、毎月のガスご使用量に応じて決まります。

 適用される料金表区分の「定額基本料金」と「従量料金（従量料金単価×ガスのご使用量）」を合計した金額に消費税等相当額を加えた金額が託送供給料金相当額となります。

(注意)金額は税抜
【計算例】 一般契約のお客様が1か月29立方メートルご使用した場合（消費税率10％）

1.  定額基本料金：283円（料金表B）
2.  従量料金：46.61円×29立方メートル＝1,351.69円
3.  合計金額：1. 283円＋2. 1,351.69＝1,634円（小数点以下切捨て）
4.  消費税等相当額：1,634円×0.1（消費税率）＝163円（小数点以下切捨て）
5.  託送供給料金相当額：3. 1,634円＋4. 163円＝1,797円

主に大口需要家や時間帯別B契約のお客様向け（3部料金）の場合
 適用される料金表区分は、料金表Dになります。
 託送供給料金相当額は、「定額基本料金」と「流量基本料金（流量基本料金単価×契約最大払出ガス量）」と「従量料金（従量料金単価×ガスのご使用量）」を合計した金額に消費税等相当額を加えた金額となります。

(注意)金額は税抜
(注釈1) お客様の敷地境界における導管（供給管）の圧力が低圧の場合は、低圧導管利用分として、従量料金単価に3.67円(税抜)を加えて得た額を従量料金単価とします。

【計算例】 大口契約のお客様が1か月95,000立方メートル(うち、低圧導管利用分：23,000立方メートル)契約最大払出ガス量300立方メートルご使用した場合(消費税率10％)

1.  定額基本料金：67,640円
2.  流量基本料金：104.33円×300立方メートル＝31,299円
3.  従量料金：7.82円×72,000立方メートル＝563,040円
4.  従量料金(低圧導管利用分)：(7.82円＋3.67円)×23,000立方メートル＝264,270円
5.  合計金額：1. 67,640円＋2. 31,299円＋3. 563,040円＋4. 264,270円＝926,249円(小数点以下切捨て)
6.  消費税等相当額：926,249円×0.1(消費税率)＝92,624円(小数点以下切捨て)
7.  託送供給料金相当額：5. 926,249円＋6. 92,624円＝1,018,873円

 一般ガス導管事業：自社や他社のガスを輸送します。
 ガス小売事業：大口、小口を問わずガスを小売します。
 ガス小売り事業者は、一般ガス導管事業者が所有しているガス導管網を利用してお客さまにガスを供給します。
 習志野市企業局は、「一般ガス導管事業」と「ガス小売事業」の両方を担っています。