平成29年12月掲載分

更新日:2022年09月29日

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「ノーモア ナガサキ」長崎を訪ねて平和市民代表団

2017年12月25日

 秋晴れの11月12日、食とくらしの祭典の会場で千羽鶴を見つけました。これは習志野市の平和活動の1つ、平和基金の募金活動です。

食とくらしの祭典にあった千羽鶴を写した写真
核兵器廃絶平和宣言都市の案内

 習志野市は、県内で初めて、全国で12番目に「核兵器廃絶平和都市」を昭和57年8月に宣言し、積極的に平和活動に取り組んでいます。皆さんご存じでしたか。

平成7年からは、広島市、長崎市に隔年で平和市民代表団を派遣しています。若い世代が戦争の悲惨さ、核兵器の恐ろしさ、平和の尊さを知り次世代の平和活動へ貢献してもらうことを目的としています。
 代表団は中高生と中学校教諭、習志野市原爆被爆者の会会員で構成され、式典への参列、原爆資料館の見学、市内での平和活動への参加などを行います。
 平和式典(8月6日広島市、9日長崎市)では、市民から預かった千羽鶴を献納しています。

 今年8月8日〜10日に長崎市に派遣された代表団参加者に感想を聞きました。

噴水の前で5名の男性1名の女性の平和市民代表団の皆さんの集合写真

平和市民代表団の皆さん

津田沼高校2年 村松 龍一 (むらまつ りゅういち)さん(上記写真 左から3番目)の感想

 今回、現地に立ち、原爆の恐ろしさがわかりました。町のあちこちで原爆の威力を感じる場所があり、長崎原爆資料館には悲惨な写真が多数ありました。
 一方で、戦争が本当にあったのかと思うくらいの、現在の美しい街並みもあり、ギャップを感じました。
 私の周りには戦争を語れる年代の人はいません。長崎の日(8月9日)を知らない若者も大勢います。だからこそ被爆地に来て現実を知ることが大事だと思います。「百聞は一見にしかず」です。過去の戦争について、次の世代にバトンをつなぐ責任があると強く感じました。

習志野高校3年 黒川 優乃 (くろかわ ゆうの)さん(上記写真 左から2番目)の感想

 事前学習で、原爆について勉強していましたが、実際に長崎原爆資料館を訪れると、あまりに悲惨な姿にショックを受け、とても悲しくなり言葉を失いました。
 被爆体験の講話では、被爆したご本人は今も白血病で苦しんでいて次の世代にも影響することがわかりました。
市民が参加する「平和の灯コンサート」では、小学生の歌声に心を打たれました。将来は、私も長崎でこども達と共に、世界に響く平和の歌を歌いたいと願いました。

習志野市原爆被爆者の会 団長 青木 幸雄 (あおき ゆきお)さん(上記写真 一番右)の感想

 私は被爆二世です。父は20才の時、仕事で滞在していた長崎で被爆しました。父は、長い間放射線障害による下痢や体調不良に悩まされながら、原爆の悲惨さを伝えたいと小中学校で体験を語ってきました。被爆者であることで就職や結婚などの差別もありました。私も父の後を継いで活動しています。

 今回、平和市民代表団として参加し、原爆の恐ろしさを全体的に捉えることができました。2016年にオバマ大統領が広島を訪問しましたが、これからも日本中、世界中の人が広島・長崎に来て、原爆のことを知って頂きたいです。そして、市民の方は秋津公園で行われる平和祈念式典に参列し、平和を祈って頂きたいです。

平和祈念像前で説明を受けている平和市民代表団の方の写真

平和祈念像前にて

〜感想を聞いて〜

 平和市民代表団の皆さんは、今回の経験を通し、戦争と平和について深く受け止めていました。ぜひとも、この貴重な経験を将来に生かしてほしいです。
 機会がありましたら私も現地を訪問して平和を祈りたいと思いました。

問合せ

協働政策課

取材

広報まちかど特派員 三橋 美智子さん

紅葉と青空のコントラストを楽しむ 〜旧鴇田家住宅〜

2017年12月13日

 今年も各地から紅葉の便りが入りましたが、実籾本郷公園内の旧鴇田家住宅(千葉県指定有形文化財)でも紅葉が見頃となりました。
 風もなく、日差しが暖かな11月25日に訪ねてみました。

茅葺屋根の旧鴇田家住宅の横にある真っ赤に色づいた紅葉の写真

 門をくぐると正面には、住宅をバックに植えられている真っ赤に染まった大きなモミジの木が目に入ります。間近で見ることができ、見事な美しさに思わず足が止まります。
 紅葉は、ここ数日間の冷え込みによって一気に染まり、庭園内で鑑賞できる紅葉も鮮やかな美しさとなりました。

 訪れた人たちは、思い思いに紅葉した風景をカメラで撮影し、紅葉と青空のコントラストを楽しんでいました。筆者も青空に映える真っ赤なモミジの美しさにひかれ、写真に収めてみました。

青空に映える紅葉を写した写真
青空の下の紅葉のアップの写真

 実籾本郷公園内にある旧鴇田家住宅は、享保12(1727)年に建築されました。東北地方に多い「曲屋(まがりや)」は、南関東では珍しい建築様式です。アクセスは京成本線実籾駅から徒歩12分。開館時間は午前9時30分〜午後4時30分。休館日は第2・4月曜日(祝日にあたる場合はその翌日に振り替え)、年末年始(12月29日〜1月4日)。入場料は無料です。

赤と緑のコントラストが美しい日本庭園の旧鴇田家住宅の庭を写した写真

 風景は秋から冬へと変わっていきますが、これからは散り紅葉を味わうことができます。身近な紅葉を散策し楽しんでみてはいかがでしょうか。

問合せ

社会教育課

取材

広報まちかど特派員 中島正夫さん

みんなでまちづくり

2017年12月11日

市民活動フェア第14回みんなでまちづくりの案内看板を写した写真

 11月5日、市民活動フェア「第14回みんなでまちづくり」が市役所GF階(グランドフロア)と1階で開催されました。今年は「交流の“わ”をひろげよう」をテーマに開催していました。

11月5日っ参加団体一覧市民活動フェア第14回みんなでまちづくりのイベント案内

 参加団体は男女共同参画センターと市民協働インフォメーションルームに登録されている36の団体です。開催するに当たり、企画運営委員を登録団体から募り、男女共同参画センター、協働政策課の職員と検討しながら準備を進めます。毎年参加する団体は多いのですが、このご時世で団体メンバーの高齢化や、いくつもの団体に属している方が多く、色々と大変なことも見受けられます。
 しかし、気が付けば各々が好きな事を何年も拘わって続けていたなど楽しく活動する中で、他の団体とも交流が出来るので、このイベントは参加団体にとっても良い機会になっています。

 みんなでまちづくりでは、各団体を紹介したパネル展示や会議室でのワークショップの開催、ハミング階段での紙芝居や朗読などが行われました。放課後児童会の子どもたちが描いた絵も毎年、会場に花を添えてくれています。また、いくつかの団体と交流することで貯まるスタンプラリーでは、記念品がゲットできるというお楽しみもありました。

各ホワイトボードにたくさんのパネルが展示されている室内の写真

パネル展示

入口で紙芝居を見ている参加者の人達を上から写した写真

紙芝居

放課後児童会の絵画が展示されている写真

放課後児童会による絵画展

赤いエプロンをした手芸ボランティアの人と机の上に置かれた手芸用品の写真

手芸ボランティア

 毎年いろいろな方法で市民の皆さまにお知らせするのですが、一般の方々の参加が少ないことが課題です。「市民活動」といっても趣味を活動にしていたり、ボランティアとして色々なところで貢献していたりとさまざまです。ちょっと時間があり、何か誰かの役に立てればと思っている方もおられると思います。是非このような機会に参加してみてはいかがでしょうか?新しい仲間との出会い、発見があると思います。

取材・撮影

広報まちかど特派員 佐藤佐知子さん

中学生と職場体験

2017年12月5日

 習志野市立第三中学校は、昨年創立50周年を迎えました。富所(とみどころ)緑校長は、「元気な挨拶・活力・思いやりと笑顔が溢れる学校を目指します」と話しています。

 9月13日、14日の2日間母校の三中2年生の職場体験に同行させて頂きました。
 職場体験は、総合学習、キャリア教育の一環で、体験を通して生きる力を学び、将来の進路について考える場となっています。生徒は、一学期に職場を選び、体験先と電話や書面で連絡をとります。夏休み中に事前訪問を行い、当日の具体的な打ち合わせや行き方の確認などを行います。挨拶や言葉使いなど、ここから学習は始まっています。

習志野市立第三中学校の校舎を写した写真
創立50周年記念誌の表紙の写真

明徳そでにの保育園

 社会福祉法人千葉明徳会明徳そでにの保育園に4名の生徒が職場体験しました。

 中学生達は、園庭に出て保育園の子供達と遊びました。始めは緊張していたようですが、「先生」「先生」と中学生のまわりに子供達が集まり、砂場で遊んだり、追いかけっこしたりとても楽しそうでした。明るい笑顔が園庭にあふれていて眩しかったです。

中学生と園庭で追いかけっこをしている園児達の写真
砂場で遊ぶ園児と女子中学生の写真
遊び終わった後は、片付けをして手洗いをしている女子中学生と園児達の写真

 生徒の一人は、「幼児達の遊ぶ姿や顔をみているとこちらも幸せになります。将来の夢である保育士に向かって頑張ろうと思いました」と話していました。子供達のけんかの時には、保育士さんが「相手の気持ちを考えてごらん」と話す姿に、中学生達も深く頷いていました。

 園児とともに給食を食べた後、お昼寝の際には園児の背中をポンポンと触れて寝かしつけました。その姿はとても優しいお姉さんでした。中学生達は皆、お掃除や読み聞かせなど真面目に真剣に取り組んでおり、笑顔も挨拶もとびきりでした。
 さらに「保育士の仕事は命を預かる仕事で大変でした」と責任の重さも感じたようで、社会の現場を知るいい機会だったと感じました。

 明徳そでにの保育園の野村 紀子園長は「当園では、毎年小学・中学・高校の職場体験を受け入れています。保育園では、小さい子は大きい子に憧れの気持ちを持ち、大きい子は小さい子の可愛さを知り、優しい気持ちが育っています。職場体験を通して、保育士の仕事の大切さを感じてほしいと思います」と話してくれました。

セブンイレブン習志野鷺沼店

 いつも大勢のお客さんが出入りするコンビニエンスストア・習志野鷺沼店では、2名の生徒が職場体験をしました。

 まずは7度の冷蔵庫からの飲み物の品出しからスタートです。それからお菓子、お弁当、カップ麺、日用品と次々とお店の人の指示通り、テキパキと倉庫から運び陳列していました。初めてとは思えない手際の良さに驚きました。お掃除、レジ打ちなどにもとても真面目に取り組んでいました。

冷蔵庫からの品出しをしている中学生2名の写真
商品の陳列をしている男子中学生の写真

 生徒の一人は、「お客さんにしっかり聞こえるように大きな声で挨拶しました。部活の声出しが役に立ちました」と挨拶の大切さを感じたようでした。また「仕事は授業よりつらいと思いました」と正直な感想もありました。

 別の生徒は、「ずっと前から憧れていたレジの仕事ができて嬉しくて夢のようでした。アルバイトは、レジの仕事があるところを選びます!!」と仕事意欲を見せてくれました。
 直接、お客さんと接するので「お客様第一」と考えて仕事することを学んだようでした。

 お店の人は「毎年、職場体験を受け入れていますが、今回は特に意欲的だと感じました。やり方を教えるとすぐに作業をすんなりこなしていて驚きました。一人が作業を終わるとすぐにもう一人のフォローを始め、すごく良いことだと思いました」と話してくれました。

 2日間ですが、中学生達は働くことの大変さと喜びを味わったようでした。これを機会に将来に向けて大きく成長して活躍してほしいと感じました。
 そして、貴重な体験が出来るのは地域の皆さんの協力のおかげと感謝しました。

問合せ

学校教育課

取材

広報まちかど特派員 三橋美智子さん

この記事に関するお問い合わせ先

このページは広報課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
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