平成28年10月掲載分

更新日:2022年09月29日

ページID : 4171

地域デビューしませんか?

2016年10月17日

地域デビュー応援フェアののぼり旗とポスターが掲示されたボートのある展示場を写した写真

 10月1日、モリシア津田沼1階センターコートで「平成28年度地域デビュー応援フェア」が開催されました。

 このイベントは、協働政策課(市民活動インフォメーションルーム)と男女共同参画センター(ステップならしの)に登録している市民活動団体が、地域で活動したいけれど、どんな活動をしようか迷っている方へ団体を紹介するイベントです。
 この日は17団体が、パネル展示で自分たちの活動をPRし、朗読や紙芝居、草木で工作体験など団体によるイベントも行われ、センターコートを行きかう市民等に大いにアピールしていました。

ブルーシートの上で指導者に教えてもらいながら門松造りをしている参加者の方々の写真

門松作り体験

「平成28年度地域デビュー応援フェア」に参加している多くの市民の方々が長椅子に座っている様子を後方から写した写真

参加する市民の方々

 団体に所属しているほとんどの人が、1つの団体だけでなく複数に所属しています。活動により多くのコミュニケーションを図り、今まで以上に楽しい活動になっているように見受けられました。
まずは初めの1歩を踏み出されてはいかがでしょうか?

問合せ

  • 協働政策課(市民協働インフォメーションルーム) 047-453-9337
  • 男女共同参画センター(ステップならしの) 047-453-9307

取材・写真

広報まちかど特派員/佐藤佐知子さん

国宝級の房総文化遺産「波の伊八」の素晴らしさ!〜習志野から発信し続けよう〜「生涯楽習講座」開催

平成28年10月1日

作品の前に立つ當間隆代さんの写真

「伊八の作品」を背景に當間隆代氏

 9月18日(日曜日)、袖ケ浦公民館において、習志野市民カレッジOB会主催「生涯楽習講座」が開催されました。
 講師は「波の伊八」を長年研究し、愛してやまない主婦の當間隆代(とうまたかよ)さん。芸術一家に囲まれて育った當間さんは、若いころから海外で美術作品やエルミタージュを見て歩き、多摩美術大学を卒業後、彫金や陶器を製作してきました。

 そんな中、「波の伊八」の作品に出会ったのは、14年前。友人からもらったポストカードに写った行元寺(ぎょうがんじ)(いすみ市)の欄間(らんま)彫刻「波に宝珠」に一目惚れしたことがきっかけだったそうです。當間さんは、「これが私の探し求めていたもの。」と感激し、2002年「伊八ファンクラブ」を設立。写真作品展や見学会を開き、作品集を自費出版して、伊八が世界的なアーティストであることを啓蒙し続けました。講演会では、當間さんの「『波の伊八』は天才的なアーティストでその作品は国宝級である。」という思いが参加者へ熱く語られました。
 初代伊八こと武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)(1752-1824)は宝暦2年鴨川に生まれ、「関東に来たら波を彫るな」と語り継がれるほどの彫物師。房総半島を中心として神社の向拝(ごはい)や寺院の欄間などに多くの作品を残しています。中でも色即是空(しきそくぜくう)や無常の世界を表現した行元寺の欄間彫刻「波に宝珠」(下左図)は、葛飾北斎が描く「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」(下右図)の覗(のぞき)画法にインスピレーションを与えたとも言われています。伊八は73歳のとき鴨川で没しましたが、後にゴッホ、セザンヌ、ピカソなどの西洋作品にも大きな影響を与えています。

白波が彫刻された「波に宝珠」欄間彫刻の作品の写真

伊八「波に宝珠」

葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」の写真

葛飾北斎「神奈川沖浪裏」

龍がダイナミックに彫刻されている南房総市智蔵寺本堂欄間「波に龍」の作品の写真

伊八「波に龍」(南房総市智蔵寺本堂欄間)

 伊八の作品は迫力があり過ぎてゲテモノと誤解されたり、正しい評価がなされず捨てられそうになったりと悲遇な時代がありましたが、貴重な作品が劣化したり焼失したりしないよう保存活動を行うなど、「伊八会」をはじめとする波の伊八を守っていきたいと願う人たちの弛みない努力により、その価値が再認識されつつあります。
 當間さんは作品を美術館に所蔵したり、見学ツアーで巡ったり、研究を深めたりして貴重な宝物を後世に遺したい、いずれは国宝として指定してもらうことを願い、活動を続けたいとこれからの方針を述べられました。

前方のスクリーンに資料が映し出され、多くの参加者が席に着いている講演会の様子を後方から写した写真

講演会場を埋める参加者

 講演会を終えて、「マスコミ等広い協力のもと、波の伊八の存在価値を社会に広め、房総の誇りとして、将来は世界に誇れる国宝として維持、管理してもらいたい。」という意見が多勢を占め、国民の理解や支持、協力を求めていくことが望まれました。
 當間さんの日ごろの活動に市民として心からの敬意を表し、さらなる発展を祈念して会場を後にしました。

波の伊八写真集が展示されている写真

波の伊八写真集の展示(當間隆代氏監修)

問合せ

伊八会ファンクラブ/代表 當間 隆代氏

電話

047-477-8629

取材・写真

広報まちかど特派員/佐藤清志さん

この記事に関するお問い合わせ先

このページは広報課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
キャッチボールメールを送る


この記事に気になることはありましたか?

市ホームページをより使いやすくわかりやすいものにするために、皆様のご意見をお聞かせください。

感想をお聞かせください