平成27年12月掲載分
歴史の重さと伝統の美しさ!「下総三山の七年祭り」(千葉県指定無形民俗文化財)
2015年12月1日
重い神輿を皆で担ぐ
およそ570年の伝統があり、習志野市、船橋市、千葉市、八千代市の9神社が寄り合いで、数え七年ごとに行われる「下総三山の七年祭り」、未 (ひつじ)年の今年は10月31日〜11月3日に行われました。
安産と子育てを祈願する祭りとして知られる七年祭りでは、9神社の役割が一族一統のように説明され、例えば市内神社では、津田沼の菊田神社が(叔父)、実籾の大宮大原神社は(叔母)と言われています。
掛け声で神輿を持ち上げる
菊田神社の神輿は、市役所十字路、京成津田沼駅前、京成大久保駅前、ワイがや通り、国道14号線付近など、日にちごとに異なったコースを巡り、大変にぎわいをみせました。
最終日の11月3日は、晴天に恵まれ、勇壮な神輿が威勢の良い掛け声とともに袖ケ浦1丁目付近まで練り歩き、沿道の大勢の観衆から喝采を浴びていました。
千葉県指定無形民俗文化財にふさわしく、伝統的な半天に金棒を持ち、白粉で化粧した若衆が先行して、伝統の烏帽子 (えぼし)に白装束の神職が提灯を掲げて続き、四神旗の行列が練り歩きました。
子どもたちも元気に祭りを楽しんでいて、さすが古くから市民に親しまれ、格式と伝統に基づく素晴らしい祭りだと感銘を受けました。
先導の金棒
四神旗の行列
習志野市史によれば菊田神社は弘仁年間(810〜823年)に創建された久々田村(現津田沼)の産土神 (うぶすながみ)で久々田大明神と称されていたが、宝暦年間(1751〜1763年)に菊田神社と改称された歴史があるということです。
伝統と歴史に裏付けられた格式高い祭りを見て、市民としての誇りを感じました。
問合せ
社会教育課
取材・写真
広報まちかど特派員/佐藤清志さん
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更新日:2022年09月29日