平成27年6月掲載分

更新日:2022年09月29日

ページID : 5049

ほたる舞う実籾の「里山」

2015年6月26日

 13日(土曜)17時30分頃、実籾にあるNORAの田んぼに到着。たくさんの努力と苦労を楽しんで活動しているNORAの会の皆さんのことが実感できました。苦労すること20年余り、休耕田を借りて水田を復活し、さらに水路を整え、湧水を引いて「ほたる」の幼虫を放ち、育て、地域の皆さんの協力を得て「ほたる観賞会」が復活したことに敬意を覚えました。
 会員の人が「水田で微生物が育ち、周囲では四季の花が咲き、見事な自然に囲まれている。田植えに参加する小学生と友達になれ、地域の皆さんと仲間になれ、静かにこの里で過ごせる幸せを感じます」と話していました。

木の棒の先端に糸と針を付けた釣竿でザリガニ釣りをする子供たちとそれを見守る保護者の方々の写真

生き物の宝庫でザリガニ釣り

たらいに入った亀を興味津々で眺める子供たちの写真

カメに餌をやる子どもたち

草木などの自然に囲まれた、6月13日の参加者の方々の集合写真

中には市原市や千葉市からの参加者も(13日)

 参加者はおよそ50人。多くは子ども連れで、市原市や千葉市から来た人もいました。皆さん、「ほたる」に会いたい一心から来ているようでした。「ほたる」の飼育は発展途上だと言われていますが、その小さな灯は参加者の心に伝わったように感じました。大変素晴らしい機会を頂いたことに感謝しています。
 8月16日(日曜)には、同会場でそうめん流しをするとのことです。(谷川さん取材)

苗が植えられた田んぼの奥に自然豊かな草木が写る風景写真

まさに日本の原風景

 「ほたる」は「里山」という言葉からイメージできるような場所に住んでいます。今では「里山」はあまり身近ではないかもしれませんが、実は習志野市に存在するのです。実籾地区の「ほたる野」です。この「ほたる野」にて6月6、13、20日に「ほたる鑑賞会」が催されました。私が参加した20日(土曜)では、およそ大人20人、子ども10人の参加がありました。

草木などの自然に囲まれた、6月20日の参加者の方々の集合写真

豊かな自然に囲まれて(20日)

 主催団体「NORAの会」のお話を聞いたり、ザリガニ釣りをしながら、暗くなるのを楽しみにしていました。
 NORAの会は23年前からこの場所に「ほたる」を呼び戻そうと尽力している団体で、その努力が実を結びつつあります。ちなみに、私が子どもの頃から親しんできた「ほたる野」という地名はNORAの会が命名したということを初めて知りました。
 「ほたる」は光を嫌うので、残念ながら写真に収めることはできませんでした。あの感動はぜひご自身の目で確認していただきたいです。
 早くたくさんの「ほたる」が飛び交う場所になるように、私たちも自然をきれいに保つ努力をしなければいけないと感じました。(関口さん取材)

問合せ

ほたる野を守るNORAの会/鈴木さん

電話

090-2900-3414

取材

広報まちかど特派員 谷川博俊さん、関口直人さん

眠っているおもちゃを目覚めさせる「おもちゃ病院」

2015年6月1日

おもちゃ病院で治療されたぬいぐるみやロボットなどのおもちゃの写真

目を覚ましたおもちゃたち

 5月13日(水曜)、秋津の総合福祉センター2階にある「おもちゃ病院」を訪れ、前院長の村脇さんから病院の構成や活動について丁寧な説明をいただきました。
 最近では、機械や道具など故障すると、新しいものに買い替えるという「使い捨て」の風潮が広まり、またスーパーやデパート等でも修理コーナーが少なく、粗大ごみ行きとなることが多いようです。
 「おもちゃ病院」は、2002年8月に設立。主催しているボランティアサークル「ひまわり」は、市内在住の身体障害者および老人の福祉などを目的とし、健常者との交流を図るため、1982年に開設した団体です。本市総合福祉センター、こどもセンター、藤崎青年館、市民プラザ大久保、ふれあい広場(市立幼稚園)で活動する他、各種団体の催しに参加する等多岐にわたり、昨年度中だけでも28人のボランティアドクターが延べ127回の活動を行ったそうです。

拡大鏡をかけ、ミニカーの部品の点検をする勝又さんの写真

ベテランドクターの勝又さん

 ドクターとしての心構えは、おもちゃの保護者である子どもの笑顔が報酬であり、自らの過去の経歴を持ち込まないことと、異なる価値観を否定しないことをモットーにしているそうです。
 会場に入ると、そこは和やかな雰囲気。自分ができる範囲で、力まず息の長い活動を続けるため、お互いが専門の知識や技術の不足を補い合い、より良いメンテナンスをしようと頑張っているそうです。
 最年長のドクターで80代半ばの勝又さんは、10年以上活動を続けるベテランで、社会福祉協議会から表彰を受けたこともあるとのこと。この日はミニカーを分解し、歯車のかみ合わせを点検中でした。

真剣な様子で作業しているドクターの皆さんの写真

熱心に治療中のドクターの皆さん

 人形やおもちゃは電気製品や道具などと異なり、故障修理を前提として分解できるようには作られていないため、外見を壊さず分解することが難しいそうです。また、小さいおもちゃでもICが組み込まれていること、外国製の物が多いこと等により、修理には細心の気遣いが必要です。修理は大変だけれども、子どもが目を輝かせて喜ぶ姿に、苦労も喜びに変わるそうです。勝又さんは習志野市民カレッジのOBで仲間も多く、マイクの修理など地元町会でも活躍されています。

 壊れて眠っているおもちゃを目覚めさせ、子どもたちの明るい笑顔を引き出し、「物を大切にする心」を育むドクターの皆さんの努力は、成長した未来の子どもたちの貴重な宝物となるでしょう。素晴らしいボランティア活動を取材させていただいたことに感謝しつつ、さわやかな気持ちでおもちゃ病院を後にしました。

問合せ

ボランティアサークルひまわり「おもちゃ病院」

電話

080-2734-4104

取材・写真

広報まちかど特派員/佐藤清志さん

この記事に関するお問い合わせ先

このページは広報課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
キャッチボールメールを送る


この記事に気になることはありましたか?

市ホームページをより使いやすくわかりやすいものにするために、皆様のご意見をお聞かせください。

感想をお聞かせください