ご存知ですか?COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDって何?
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease/慢性閉塞性肺疾患)は、慢性気管支炎と肺気腫を総称したもので、主として長期の喫煙(受動喫煙を含む。)によってもたらされる肺の炎症性疾患です。喫煙の他に、職業上の粉じんや化学物質の吸入によっても罹患することがあります。
通称として「たばこ病」と呼ばれることもありますが、たばこ病=喫煙・受動喫煙等により罹患する病は、各種のがん(癌)を始めとして数多く、COPDはその主要な一つであると言えます。
日本呼吸器学会が発表した「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第4版」では、
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である。呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変がさまざまな割合で複合的に作用することにより起こり、通常は進行性である。臨床的には徐々に生じる労作時の呼吸困難や慢性の咳、痰を特徴とするが、これらの症状に乏しいこともある。
…とされています。
COPDは重大な病気?
COPDは生命をおびやかす病気です。
正常な呼吸を妨げ、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、進行すると呼吸不全や心不全を起こします。
一度罹患してしまうと完治することはありませんが、治療により、進行を遅らせることができるとされています。
喫煙者や喫煙経験のある人、特に20年以上の喫煙歴がある人はリスクが高いことが報告されています。
厚生労働省の統計(2015年)によると、国内におけるCOPDによる死亡者は年間約1.6万人で、死亡順位は10位。
性別では男性が圧倒的に多く、約1.3万人で8位となっています。これは女性に比べ、男性の喫煙率が高いことが影響していると考えられます。
ただし、女性の方がCOPD発症リスクが高いという報告もあるようです。
2001年の大規模疫学調査では、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%、患者数は530万人と推定されました。
一方で、2014年に行われた厚生労働省調査によると、COPDと診断された患者数は約26万人。
つまり、COPDであるのに受診していない人、COPDだと気付いていない人がほとんどだということです。
世界に目を向けると、WHO(世界保健機関)が「全世界に約2億人の患者がおり、COPDが原因で死亡する人は年間300万人に及ぶ」と報告しています。
また、WHOは「緊急のたばこ対策等を行わなかった場合、全世界におけるCOPDによる死亡者は今後10年間に30%増加し、2030年には死亡順位第3位になる」と予測しています。(2008年は第4位)
参考情報
COPDの症状|COPD(慢性閉塞性肺疾患)情報サイト GOLD-jac.jp
COPDに関する統計資料|COPD(慢性閉塞性肺疾患)情報サイト GOLD-jac.jp
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更新日:2022年09月29日