ひまわり職員のひとりごと【第3話】走り回る子ども編
ひまわり職員のひとりごと

お店や道路などで走り回る幼い子どもを見掛けると「危ない!親は何をしているのかな?」と思ってしまいますよね?
【通りすがりの人の思い】
- 危ないなぁ、手をつないであげるだけで良いのに
- 抱っこしてあげれば良いんじゃないの?
- 注意もせず、周りに謝りもせず、無責任な親だなぁ
- 「元気な子ね」と言ってあげたい!
ちょっと待って!
一見分かりにくいかもしれませんが、そのお子さんや保護者には何か事情があるかもしれないのです。
【お子さんの状況】
- 運動発達が進むと、行動範囲の広がりとともに周囲を探索するようになります。
- 好奇心が強いお子さんは、お店の商品(カラフルなパッケージや美味しそうなお菓子)に興味を抱いて、ついそちらに引き寄せられてしまうのかもしれません。
- 見えないところまで行くと、親が後から追い掛けてくるので“鬼ごっこ”や“かくれんぼ”をしているような楽しい気持ちになっているのかもしれません。
【保護者の状況】
- 手をつないだり抱っこしたりしようとすると大声で泣き叫び、追いかけると余計に逃げていくので、あえて距離を置いて見守るしかない状態なのかもしれません。
- 子どもの世話をするのに頼れる人もおらず、一人で苦労を抱えているのかもしれません。
- 子どもを落ち着かせたいので、気分を高揚させてしまうような声はかけて欲しくないかもしれません。
「何か事情があるのかもしれない」、「あの子も何か困っているのかもしれない」といったあたたかい目で見守ることは、お子さんとその家族を応援する力になります。
ひまわり心理判定員のつぶやき
ひまわり心理判定員

まずはお子さんの安全を確保することが最優先です。
お子さんの理解力や行動をコントロールする力の育ち具合に合わせて、予防策や対応を考えていく必要があります。
ネコ所長

小さいうちは、簡単に背負ったり抱っこしたりすることができるかもしれないけれど、大きくなるとそれを嫌がるようになる子もいるにゃ。
買い物カートに乗せても降りたがったり、手をつないで歩いていてもそれを振り払って走っていってしまうこともあるかもしれないにゃ。
色々な工夫を試しているけれど、なかなか上手くいかなくて、保護者も困っているかもしれないにゃ?
ひまわり心理判定員

お子さんによっては、
- 分かっていてもつい体が動き出してしまう。
- カートの座り心地を悪く感じたり、手をつながれる感覚が苦手だったりする。
といった特有の感覚等を持っている場合もあります。
ウサギ主任

周りのお子さんと比べてしまい、「子育てがいけないのかな?」「さぼっていると思われるかな?」…とつらい思いをされている保護者もいるかもしれませんね。
ネコ所長

安全確保のために習慣にしたいことがあっても、嫌がっていることを無理強いすると、ますます嫌がられてしまうという悪循環に陥ってしまう場合があるにゃ。
- 「楽しく遊んでいる時に」手をつなぐ
- カートに乗ったらまずは子どもが「行きたい方向に向かう」
など、子どもにとってご褒美になることとセットにすることで 行動形成を促すことにつながるので、少しずつ練習してみるのはどうかにゃ!
ウサギ主任

あとはちょっとでも成功したら
- “○○できたね”という具体的な行動をほめる
- 子どもがうれしいやり方でほめる(思いっきりほめる、そっとほめるなど)
- 言葉だけではなく視線・表情・ジェスチャーも使ってほめる(頭をなでる、ニッコリ笑って視線を合わせる、手でOKサイン👌を作って見せるなど)
出来て当たり前と思われることでも、すぐにほめてあげることで、成功体験の積み重ねにつながっていけるのではないかと思います。
この記事に関するお問い合わせ先
このページはひまわり発達相談センターが担当しています。
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電話:047-451-2922 ファックス:047-451-2002
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更新日:2025年01月06日