旧鴇田家住宅

更新日:2023年05月09日

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広々とした敷地に青々とした緑の木々が立ち並び、かやぶき屋根をした旧鴇田家住宅の外観写真

旧鴇田家住宅外観(パノラマ写真)

季節の風景

 このコーナーでは、旧鴇田家住宅周辺の四季折々の様子をお知らせします。
旧鴇田家住宅周辺では、庭園のボタン、ツツジ、イロハモミジ、ウメ、サクラ、また、住宅前のキショウブ、実籾本郷公園の花ショウブ、アジサイと、四季折々の花々など自然の風景が一年を通じて観賞できます。

旧鴇田家住宅がある実籾本郷公園では、毎年、春頃になると桜が咲きます。桜と共演する古民家の雰囲気を楽しみに是非遊びに来てください。

(写真は令和4年3月30日現在のものです。)

旧鴇田家住宅 桜

御利用案内

開館時間

午前9時30分〜午後4時30分(注意:11月〜3月は午後4時閉館)

休館日

毎週月曜日(休日の場合は翌平日)
毎月第2金曜日(休日の場合は前日)
12月29日〜1月4日

入場料

無料

所在地

〒275-0002 千葉県習志野市実籾2丁目24番1号(実籾本郷公園内)

交通アクセス

  • 京成本線「実籾駅」から徒歩12分
  • バスのご利用
    新京成線「新津田沼駅」北口または京成本線「京成大久保駅」からハッピーバス(習志野市コミュニティバス)「京成大久保駅ルート」で「実籾本郷入口」下車徒歩10分
  • 駐車場有(4台) (注意)実籾本郷公園内にも駐車場がございます。
旧鴇田家住宅の案内図

連絡先

社会教育課 文化財係
電話:047-451-1151(代表)(内線:462)
(注意:月曜から金曜。休日を除く。)

旧鴇田家住宅の概要

旧鴇田家住宅のパンフレット表紙

旧鴇田家住宅のリーフレット

以下のリンクをクリックするとPDFファイルをダウンロードできます。

リーフレット配布場所

旧鴇田家住宅・旧大沢家住宅
市庁舎受付・社会教育課窓口

旧鴇田家住宅リーフレットのダウンロードは下記ファイルをご覧ください。

千葉県指定有形文化財(平成17年3月29日指定)

 旧鴇田(ときた)家住宅は、享保(きょうほう)12年(1727年)から翌13年にかけて東金(御成(おなり))街道沿いに建築され、江戸時代に実籾村の名主なぬしをつとめた鴇田家の住居として、平成3年(1991年)まで使用されていました。平成12年10月にほぼ建築当初の姿で移築復原され、同年11月に開館しました。

 L字型に曲がった主屋(おもや)は、かつて東北地方に多く分布していた「曲屋(まがりや)」であり、南関東ではきわめて珍しい建築様式です。また、この住宅は、身分の高い人が来訪した時に使う「ゲンカン(玄関)」や、その供の者が待機した「トモマチベヤ(供待ち部屋)」、江戸時代の民家としては貴重な客便所など、名主の家にふさわしい特色を伝えています。
 「ドマ(土間)」では民具を展示し、午前中はカマドで火を焚たいております。主庭「上宿庭(かみじゅくてい)」では、水琴窟(すいきんくつ)が奏でる安らぎの音色と、四季を彩るイロハモミジやロウバイ、サンシュユなどの植物をお楽しみいただけます。
(注意)天候により、カマドで火を焚かない日があります。

茅葺平屋寄棟造(かやぶきひらやよせむねづくり)

  • 床面積 315.7平方メートル
  • オモヤ
    • 桁行けたゆき 20.0メートル
    • 梁間はりま 11.0メートル(廊下・客便所を含まず)
  • ドマ
    • 桁行 9.4メートル
    • 梁間 8.2メートル
  • 棟高さ 10.3メートル(礎石上端から棟木上端まで)
旧鴇田家住宅の間取り図

旧鴇田家住宅の間取り

旧鴇田家住宅の内部

天井の梁が見え、広々としたドマの写真

ドマ

天井の梁が見え、囲炉裏がある広いザシキの写真

ザシキ

畳の敷かれた広々とした部屋が二間続いている和室の写真

ツギノマからオクノマ

火が炊かれたカマドから煙が出ている様子の写真

カマド

主催行事

七夕飾り

例年、7月7日に七夕飾りを行っています。
7月7日の約2週間前から市民の皆様に、短冊に願い事を書いていただいたり、折り紙を折っていただいたりして、笹に飾り付けています。令和4年度は、6月21日から7月7日に開催いたしました。
また、令和4年度は、東習志野小学校放課後子供教室の皆さんに折り紙で七夕飾りを作っていただきました。例年は、7月7日の約2週間前の時点ではまだ願い事を書いた短冊が飾り付けられていないのですが、東習志野小学校放課後子供教室の皆さんが思い思いの願い事を短冊に書いてくれましたので、7月7日の約2週間前の時点でとても賑やかになりました。
皆様に願い事を書いていただいた短冊と折り紙は、天の川に願いが通じるように祈りながら、竃でお焚き上げをしています。
(注意)写真は、令和4年7月7日に撮影したものです。

たくさんの短冊が飾られた大きな七夕飾りの全体を写した写真

おはなし会

例年、夏休みにおはなし会を行っています。
この催しは、習志野市立中央図書館職員が絵本の読み聞かせを行うものです。
旧鴇田家住宅で昔話を聞くことにより、旧鴇田家住宅のような江戸時代に建てられた住宅で実際に昔の人々が生活していたことを実感していただき、絵本についても、まるで自分自身が昔の時代に飛び込んだかのようにお楽しみいただく催しとなっております。
対象者は、おおむね5歳から小学校低学年の子どもと、その保護者で、定員は15名程度とし、事前申込制にさせていただいています。
令和4年度は、7月27日(水曜日)午前10時30分から11時に開催いたしました。読み聞かせをした絵本は次の2冊です。

1冊目…「さんまいのおふだ 新潟の昔話」
水沢 謙一・再話
梶山 俊夫・画
福音館書店・発行


2冊目…「おばけのひっこし」
さがら あつこ・文
沼野 正子・絵
福音館書店・発行


暑い日が続く夏の開催ということで、お化けや妖怪、山姥が登場する昔話の読み聞かせをすることで、来場者の皆さんにひんやりした気分を味わっていただきました。

畳が敷かれた和室に集まった参加者と参加者の前に立って話をしている管理人の男性の写真

おはなし会の冒頭、旧鴇田家住宅について説明する管理人

座布団に座ってお話を聞いている親子の写真

「さんまいのおふだ 新潟の昔話」の読み聞かせの様子

読み聞かせをしている習志野市立中央図書館職員とお話を聞いている親子の写真

「おばけのひっこし」の読み聞かせの様子

お月見の会

令和4年度は9月10日(土曜日)の中秋の名月にお月見の会を開催しました。
 事前の天気予報では、雨予報で開催が危ぶまれましたが、当日は天気が回復し開催時間にはきれいな月をみることが出来ました。

灯りが灯され室内がライトアップされた旧鴇田家と満月がのぞいている幻想的な写真

旧鴇田家と月

白い布がかけられた台の上にお供え物がしてある写真

月見団子・ススキ・野菜や果物をお供えしました

旧鴇田家の敷地に座り夜の風情を楽しんでいる見学者の人達の写真

夜の風情を楽しんでいただけたようです

落語会

旧鴇田家住宅では例年、秋頃に落語会を行っています。この催しは、落語家をお招きして落語を鑑賞するものです。旧鴇田家住宅のような江戸時代に建てられた住宅で落語を鑑賞して戴くことにより、参加者にまるで自分自身が体験しているかのようにお楽しみ戴き、江戸時代の庶民の生活について理解を深めて戴くと共に、旧鴇田家住宅を、単なる遠い過去の遺物ではなく、実際に人々が生活していた、いわば身近な存在として感じて戴き、親しんで戴こうという趣旨で開催しております。

令和4年度は、11月10日(木曜日)  午後2時00分~午後3時30分に開催致しました。演目は下記の3席です。

 

1席…「牛褒め」(出演=日常茶飯治氏)

2席…「熊の皮」(出演=月の家小圓鏡師匠)

3席…「井戸の茶碗」(出演=月の家小圓鏡師匠)

 

「牛褒め」を演じる日常茶飯治氏

「牛褒め」を演じる日常茶飯治氏

「熊の皮」を演じる月の家小圓鏡師匠

「熊の皮」を演じる月の家小圓鏡師匠

縞模様の着物を着た小圓鏡師匠が、高座に座り寄席をしている様子の写真

「井戸の茶碗」を演じる月の家小圓鏡師匠

旧鴇田家住宅の四季

濃い緑色の葉の上に咲く大きな紅色の牡丹とピンクのボタンの花の写真

庭のボタン園(5月)

紫色や薄紅色をしたショウブの花が咲いている奥に建つ旧鴇田家住宅の写真

花ショウブ園と旧鴇田家住宅(6月)

葉っぱが鮮やかな紅色に染まったイロハモミジの木が古民家の横に立っている写真

庭のイロハモミジ(11月)

庭先に備えた手水鉢に竹筒から水が流れている様子の写真

庭のつくばい(水琴窟)

被災状況

旧鴇田家住宅は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、建物内外で多くの被害を受けました。
主屋では、土壁に無数の亀裂が入り一部崩落しました。また、オクノマ(奥の間)にある床の間の部材やトモマチベヤ(供待ち部屋)の板戸が損壊し、落下しました。
敷地内では、地盤沈下と液状化が発生し、地割れが生じました。さらに、建物の基礎にも不具合が生じ建物自体が傾きました。
そのため、平成26年度から27年度にかけて災害復旧工事を実施しました。

道路の地表面に亀裂や陥没が起こっている写真

周辺の地盤沈下

建物の土壁に亀裂が入っている写真

土壁の亀裂

復旧工事

液状化による基礎の損傷を復旧するため、平成27年1月、旧鴇田家住宅の上屋を北西の民話の広場側に26メートル曳家しました。約330トンの主屋をジャッキアップし、鉄製のローラーの上を微調整しながら曳き、移動させました。
 曳家後に、基礎復旧工事を行い、震災で30センチメートル傾いた地盤は高さ調整され、ひび割れた基礎耐圧盤はすべて改修されました。また沈下の激しかった南側のひび割れた基礎杭7本は、既存杭の東西両脇に新規杭を2本ずつ打ち込むことで補修、補強されました。
 基礎工事完了を受け、平成27年7月に2度目の曳家(曳き戻し)を行い、上屋を元の位置に戻しました。
 この後、上屋の復旧工事を実施し、土壁・建具・土間などを復旧しました。
 さらに、一部沈下した庭園の復旧、曳家のために移動した植木の復旧作業を行いました。

床の間の部材が落下している写真

オクノマの床の間の部材の落下

柱や鴨居がゆがみ隙間が出来ている写真

ツギノマの柱・鴨居のゆがみ

劣化により土が剥がれ落ちている様子の写真

ナンドの土壁の崩落

移動した建物の周辺に作業服を着た数名の人が立っている様子の写真

曳家完了(平成27年1月28日撮影)

油圧ショベルなどを使い庭園の土に穴を掘ったり、杭頭処理や改修工事などを行っている作業員の写真

既存杭頭の確認(平成27年3月11日撮影)

重機を使い基礎工事を行っている、周辺にヘルメットを被った作業員の方が打ち合わせをしている様子の写真

基礎杭の打設(平成27年4月1日撮影)

小型ポンプ車などを使い耐圧盤コンクリート打設をしている様子の写真

耐圧盤コンクリート打設(平成27年6月23日撮影)

畳の建具の復旧を行っている男性の写真

建具の復旧(平成27年11月26日撮影)

油圧ショベルなどの重機を使い庭園の復旧工事を行っている様子の写真

庭園復旧工事(平成27年11月12日撮影)

家を新設基礎の上に戻している様子の写真

曳戻し作業完了(平成27年7月22日撮影)

土壁に下地となる土を塗り込んでいる男性の写真

土壁の補修(平成27年9月30日撮影)

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

このページは社会教育課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎2階
電話:047-453-9382 ファックス:047-453-9384
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