デジタルネイティブ
タブレット端末上の漢字ドリルの試行期間。子どもたちがどのような使い方をするのかを試しています。
「短い」という漢字がすぐにはわからず、隣の席の友達と教科書「今までに習った漢字」の一覧から探していました。「タン」という音読みを知っているといいなと思いながら見ていました。探し当てて、タブレット上のマスに親指で「短」と書きました。
偏の「矢」が、何度も「失」になってしまいます。タブレットのディスプレイを外し、机の上に平らに置くように声をかけると、人差し指で「短」を書きました。
「スマホを持ったまま操作すると親指を使うので、それと同じなのでは」と、職員室にいた先生が教えてくれました。デジタルネイティブならではの指づかいということなのでしょうか。
他の学年を見に行くと、2年生はノートに鉛筆で書きながら、「へん」と「つくり」の学習をしていました。
4年生は、課題を終えた子からドリル学習やデジタル図書館での読書をしていました。「鹿」の読み仮名を書いている子は、「か」の二画めから書き始めました。中指です。一画めと三画めは、人差し指で。「答える」ボタンは親指で。
私も端末上で漢字を書いてみましたが、ディスプレイを固定しないと書きにくいので、自由になるのは親指なのだとわかりました。
学習指導要領では、小学校1、2年生の書写について次のように書いてあります。
「姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと」
3、4年生では、
「毛筆を使用して点画の書き方への理解を深め、筆圧などに注意して書くこと」
とあります。
私たち大人は、姿勢を正し、正しく鉛筆を持つことをずっとしてきています。それでも、「手書きすることが減り、漢字が書けなくなった」ということが話題になります。脳も体も柔らかい可塑性のある子どもたちに、私たちができることは何なのか…。
道具を使う目的を見極めること。発達段階を踏まえること。
何よりも、子ども一人一人がどんなことをしているのかをきちんと見取ること。
賢い道具のつかい手にならなくてはと、気を引き締めました。


更新日:2026年03月04日