煙のおそろしさと煙体験ハウス
煙体験ハウス
煙体験ハウスは、人体に無害な煙を使用して火災が起きた際に煙が充満していく様子を再現し、火災時における煙の怖さと避難方法などを体験することができます。火災時の熱さは再現できませんが、煙によりどのくらい見えなくなるのか、以下のことに注意しながらぜひ体験してください。
煙の特性
火災の恐ろしさのひとつは煙に巻かれてしまうことです。火災で発生する煙には有毒な一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素を吸い込むと意識がもうろうとし、やがて呼吸ができなくなるなどして、死に至る危険があります。火災により亡くなってしまう原因の多くが、一酸化炭素を大量に含んだ煙を吸い込んでしまうことです。
また、煙のスピードにも注意しなければなりません。煙の水平方向へのスピードは大人が普段歩く速さくらい（毎秒0．5から1m）ですが、垂直方向へのスピードは（毎秒3から5m）大人が歩く速さの3から4倍と非常に早く危険ですので、なるべく水平方向、下の階へ避難しましょう。もしくは、ベランダなど一時的に煙や、火災の熱から身を守れる場所へ避難し、消防隊の救助を待ちましょう。垂直方向へしか避難できない場合は、屋上へ避難し、消防隊の救助を待ちましょう。
避難の行動
火災の煙は天井からたまっていくので、床に近いところは天井付近と比べて、見通しもしきき、熱も低いため、避難するときは必ず姿勢を低くし、煙を吸い込まないようにハンカチやタオルなどで口と鼻をおおい、避難しましょう。
火災の煙による危険性
1.一酸化炭素等による中毒の危険
2．酸素不足による呼吸困難
3．熱い煙を吸い込むことによる呼吸困難
4．恐怖心からの精神的なパニック状態
更新日：2024年06月06日