喫煙・受動喫煙による健康への影響について

更新日:2022年09月29日

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たばこの煙と健康被害

 たばことその煙には、4,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類は有害物質であり、60種類の発がん性物質が含まれています。中でも「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」三大有害物質と呼ばれています。
 たばこの煙には、喫煙者が直接吸い込む「主流煙」と、点火部から立ち上る「副流煙」があり、有害成分は低温の不完全燃焼時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも多量の有害物質を含むことが知られています。
 また、喫煙者が吐き出す煙を「呼出煙」(こしゅつえん)といい、これと副流煙と合わせて「環境たばこ煙(ETS)」と呼びます。

喫煙による影響(喫煙者自身)

喫煙すると…

  • 喉頭がん、肺がん、口腔がん、食道がん、すい臓がん、子宮頸がん等、多くのがんにおいて、発がんリスクが高くなる。
  • 脳卒中や虚血性心疾患等、循環器病のリスクが高くなる。
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患。慢性気管支炎及び肺気腫)や喘息等の呼吸器疾患のリスクが高くなる。
  • インスリン非依存性糖尿病のリスクが高くなる。合併症として、透析に至る可能性もある糖尿病性腎症の発症リスクとも関連があると言われている。
  • 女性の場合は子宮頚癌になりやすく、卵巣機能に影響を受け、不妊や早発閉経のリスクが高くなる。また、妊婦の場合は低体重児、早産、妊娠合併症のリスクが高くなる。
  • 未成年者の場合、成人後に喫煙を開始した場合に比べて、がんや虚血性心疾患などの危険性がより高くなる(肺がんの死亡率では、非喫煙者に比べて5.5倍)。また、ニコチンへの依存度が高くなる。 …など
左:非喫煙者のきれいな肺の写真、中央:1日あたり10本を50年吸った人の少し黒ずんだ肺の写真、右:1日あたり60本を55年吸った人の黒くなった肺の写真

喫煙習慣と肺の状態(厚労省)

喫煙による死亡者数

 喫煙による国内における死亡者数は年間12~13万人とされ、これは死亡者全体の約1割を占めます。
 これを単純に本市の年間死亡者数に当てはめて計算すると、年間約120人が喫煙により死亡していることになります。

受動喫煙による影響(周囲の人)

受動喫煙とは

すいたくないボウヤのイラスト

受動喫煙防止シンボルマーク

 自らの意思に反して、あるいは自らの意思と無関係に、他者の喫煙により生じた「副流煙」(たばこの先から出る煙)及び「呼出煙」(喫煙者が吐き出した煙)によって周囲に拡散される「環境たばこ煙」(有害物質を多量に含んだ気体)に曝露され、それを吸入することを言います。二次喫煙(second-hand smoke)、間接喫煙とも呼ばれます。
 さらに、近年では、たばこの火が消された後も周囲に残留する有害物質に曝露される「三次喫煙」third-hand smoke)の危険性も報告されています。

受動喫煙による死亡者数

 受動喫煙と因果関係があるとされる肺がんや心筋梗塞等の虚血性心疾患脳卒中乳幼児突然死症候群(SIDS)によって死亡する人は、国内で毎年約1万5,000人に上ります。(交通事故による年間死亡者数は約4,000人)
 これを単純に本市の年間死亡者数に当てはめて計算すると、年間約14人が受動喫煙により死亡していることになります。

すぐにあらわれる症状

  • 目の痛み、目がしみる
  • 喉の痛み、せき
  • 心拍数の増加
  • 身体の冷え …など

長期的な影響

  • 発がん(肺がん、副鼻腔がん、子宮頸がん等)
  • 気管支喘息の悪化
  • 呼吸機能の低下
  • 循環器病(脳卒中、虚血性心疾患、動脈硬化等)
  • 糖尿病 …など

妊婦・新生児への影響

  • 流産、早産
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)
  • 新生児の低体重化
  • 新生児の将来的な肥満、糖尿病 …など

禁煙を希望する人へ

 下記ページで、習志野市内で“禁煙外来”のある医療機関を紹介しています。
 条件に当てはまる人は、保険が適用されますので受診することをおすすめします。

この記事に関するお問い合わせ先

このページは健康支援課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎1階
電話:047-453-9302 ファックス:047-454-2030
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