習志野市の小・中学校でのフッ化物洗口事業
習志野市では、平成28年度から、市立小学校・中学校でのフッ化物洗口に順次取り組んでいます。
フッ化物洗口とは
フッ化物洗口は、フッ化物を水に溶かした洗口液で、小・中学生は週1回、1分間ブクブクうがいを行う方法です。生えたての歯に、高いむし歯予防効果が得られるため、永久歯のむし歯予防対策として有用です。
フッ化物洗口の実施に向けて
- 厚生労働省の「フッ化物洗口マニュアル」で決められた濃度のフッ化物洗口液を、薬剤師が作成しています。
- 保護者に希望調査を行い、希望者に実施します。
習志野市のフッ化物洗口 (PDFファイル: 337.1KB)
習志野市のこどものむし歯の状況
12歳頃は、永久歯が生えそろう時期で、12歳児(中学1年生)のむし歯状況は、地域におけるむし歯リスクの指標として、世界的に使われています。
(1)習志野市は、12歳児でむし歯があった人の割合(むし歯罹患率)が、千葉県や国よりも多い状況が続いていましたが、減少傾向です。
(2)永久歯のむし歯本数を一人平均で見てみると、フッ化物洗口を開始する前の平成27年度に比べ、令和6年度はむし歯が減少しています。

(1)12歳児:むし歯がある人の割合 国・千葉県・市

(2)12歳児:習志野市 永久歯むし歯の一人平均本数
- 12歳児:むし歯がある人の割合
(出所) 全国・千葉県:文部科学省「学校保健統計調査」、習志野市:「児童生徒定期健康診断結果」 - 12歳児:永久歯むし歯の一人平均本数
(出所) 習志野市:「児童生徒定期健康診断結果」
フッ化物洗口の効果
歯は、歯の質ができあがっていない生えたての数年間がもっともむし歯になりやすくなっています。そのため、永久歯が生え始める幼児期から中学生頃までが、永久歯のむし歯予防には最も重要な時期です。この時期にフッ化物洗口を継続することでむし歯予防の効果が高まり、その効果は成人期になっても持続します。引き続き、フッ化物洗口に取り組み、地域全体でこどものむし歯予防を推進します。

よくある質問
歯科医院で定期的にフッ化物を塗布し、フッ化物入りの歯磨剤を使っています。 フッ化物洗口を行うと取り過ぎの問題はありませんか。
取り過ぎの問題はありません。フッ化物配合歯磨き剤やフッ化物塗布に加えて、フッ化物洗口を行うことは、より一層のむし歯予防効果が期待できます。
フッ化物洗口は、むし歯予防効果はありますが、歯肉炎予防はできませんので、毎日の歯みがきと 歯科医院での定期健診は継続してください。
アレルギー体質の子どもが、フッ化物アレルギーを起こしませんか?
フッ化物でアレルギーは起きませんので、市販の歯磨き剤の使用や、歯科医院でのフッ化物塗布で症状が出ていなければ問題ありません。極めてまれに、洗口液の他の成分に対するアレルギーを思われる報告がありますので、気になるときは中断して様子を見ます。
習志野市で使用している薬剤「ミラノール」は、食品衛生法で表示が義務または推奨されている食物アレルギーの原因となる食品27品目については、全て含まれていない事が確認されています。
1回分のフッ化物洗口液を間違って飲み込んだらどうなるのですか?
心配はありません。フッ化物は、身の回りにあるいろいろな食品や植物、動物、海や川の水、人間の身体にも含まれています。フッ化物は、適切な実施がなされる限り安全性は証明されています。フッ化物洗口に使う液の濃度は、900ppmです。これは、一般的な市販の歯磨き剤に含まれているフッ化物の濃度と同じです。1回分の洗口液を誤って飲み込んだとしても、心配はありません。
病院で処置を必要とする急性中毒量は、体重1Kg当たり5mgですので、体重21kg(小学1年生、1人10ml洗口)なら105mgとなり、116mlで約12人分以上を一度に飲まない限り、病院で処置をする必要はありません。
その他のQ&Aは外部リンクの千葉県のフッ化物洗口マニュアルをご覧ください。
フッ化物洗口に関する資料・リンク集
この記事に関するお問い合わせ先
このページは健康支援課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎1階
電話:047-453-9302 ファックス:047-454-2030
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更新日:2025年04月01日