2004年10月18日

更新日:2022年09月29日

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平成16年度の旧軍毒ガス弾等に関する第一次調査の結果(速報)及び第2回住民説明会の概要

 環境省及び財務省では、7月30日(金曜)から9月18日(土曜)まで、旧陸軍習志野学校の民有地を中心に、平成16年度第一次調査を行いました。
 その結果、分析した全ての地下水・環境大気・土壌・表層ガスからは毒ガス成分は検出されなかったことをお知らせいたします。
 物理探査につきましては、現場での測定を終了しましたので、別途行っている「物理探査の結果を評価する方法を確立するための実証実験」の結果が出しだい、その結果を用いて不審物の存在の可能性を評価し、不審物確認調査を行います。
 あわせて、平成15年度環境調査結果及び平成16年度環境調査についての第2回住民説明会(7月8日(木曜)午後6時30分~習志野市民会館)の概要をお知らせいたします。

1. 平成16年度第一次調査の結果(速報)

(1)地下水調査

 習志野学校跡地及びその周辺約500メートルの範囲において、飲用井戸を中心に採水(19検体)して、毒ガス関連物質が含まれていないか調査を行いました。

結果

全ての検体について、毒ガス関連物質である、硫黄マスタード、ルイサイト、2-クロロビニル亜アルソン酸、あか剤関連物質(ジフェニルクロロアルシン、ジフェニルシアノアルシン、ビス(ジフェニルアルシン)オキシド、ジフェニルアルシン酸、フェニルアルソン酸)は検出されませんでした。

(2)環境大気調査

 対象地域全域(141検体)で、大気中に毒ガス関連物質が含まれていないか調査を行いました

結果

 全ての検体について、毒ガス成分(硫黄マスタード、ルイサイト、ホスゲン、シアン化水素)は検出されませんでした。

(3)物理探査

 物理探査(レーダー探査及び磁気探査)を実施し、地下数メートルまでに異物が存在しないか調査しました。

結果

 現場での測定を終了しましたので、別途行っている「物理探査の結果を評価する方法を確立するための実証実験」の結果が出しだい、その結果を用いて不審物の存在の可能性を評価し、不審物確認調査を行います。

(4)土壌調査

 平成15年度に物理探査等を行った場所について、表層土壌を採取(51検体)して毒ガス関連物質が含まれていないか調査を行いました。

結果

 含有量および溶出量どちらも全ての検体について、毒ガス関連物質である、硫黄マスタード、ルイサイト、2-クロロビニル亜アルソン酸、あか剤関連物質(ジフェニルクロロアルシン、ジフェニルシアノアルシン、ビス(ジフェニルアルシン)オキシド、ジフェニルアルシン酸、フェニルアルソン酸)は検出されませんでした。

(5)表層ガス調査

 平成15年度の物理探査の結果、何らかの異物が検知された箇所については、その直上の地表面の大気中(130検体)に毒ガス関連物質が含まれていないか念のため調査を行いました。

結果

 全ての検体について、毒ガス成分(硫黄マスタード、ルイサイト、ホスゲン、シアン化水素)は検出されませんでした。

2. 第2回住民説明会の概要

  1. 開催日時:平成16年7月8日(木曜)午後6時30分〜
  2. 開催場所:習志野市民会館
  3. 出席者:環境省、財務省、千葉県、船橋市、習志野市
  4. 参加者:船橋市及び習志野市 75名
  5. 説明会概要

 説明会では、平成15年度環境調査結果及び平成16年度環境調査について説明。
 平成15年度の調査結果として、分析した全ての環境大気及び地下水からは毒ガス成分は検出されませんでした。また、物理探査につきましては、現場での測定が終わりましたので、現在、測定結果を解析中である旨説明しました。
 平成16年度は、対象範囲を拡大して環境調査を行う旨説明しました。
 その後、主に次のような質疑応答がありました。

質問

平成6年の公務員宿舎工事に伴う調査資料を参考にして今回の調査は計画されているのか。

回答

平成6年の調査資料を反映して、既に調査実施済みの場所を2回調査しないように今回の調査は計画されている(環境省・財務省)。

質問

戦後における毒ガス弾等の発見・被災・処理に関する情報及び習志野学校建屋の配置はどのような資料を参考にして作成したのか。

回答

戦後における毒ガス弾等の発見・被災・処理に関する情報については、昨年環境省にて行った昭和48年の「旧軍毒ガス弾等の全国調査」のフォローアップ調査に伴い防衛庁から提出された資料などを参考にしている。

習志野学校の配置については、フォローアップ調査におこなった追加調査にて収集された資料を参考にしている。

質問

民有地の地下水調査は終了したのか。

回答

平成16年度の環境調査にて、民有地の地下水調査をおこなう予定(環境省)。

質問

昭和26年10月24日に米軍兵舎で埋設されていた日本軍の毒ガスを焼却処分したとの記載があるが、米軍兵舎の場所は特定出来ているのか。

回答

情報を収集中である(環境省)。

質問

物理探査実施場所に関する地図にて、建屋と3メートル以上掘削された土地が記載されている理由如何。

回答

専門家によれば、終戦時に建屋が建設されていた場所及び終戦後に3メートル以上掘削された土地は、現在毒ガス弾等が埋設されている可能性が極めて低く、物理探査をおこなう必要がないとのことであった。このため、建屋と3メートル以上掘削された土地に関する情報を地図に記載している。

質問

毒ガス弾等が窪地に埋められた可能性はないのか。

回答

毒ガス弾等が窪地に埋められたという情報は収集されていないが、ひきつづき、習志野における窪地等についての情報収集を行っていきたい(環境省)。

質問

物理探査は地表から深さ3メートル程度までに異物が存在しないか確認する調査とのことであるが、深さ3メートル以深の異物を確認する必要はないのか。

回答

重点的に調査する必要がある場所が存在する場合には、3メートルより深い部分におけるボーリング調査等の重点的な調査についても検討する予定である(環境省)。

質問

習志野の森についても環境調査をおこなっていただきたい。

回答

環境省の調査と連携して環境調査をおこなう(財務省)。

質問

物理探査の設定深さを3メートルにした根拠如何。

回答

専門家によれば、神奈川県平塚市にて地表から深さ1.5〜2.5メートル程度にて毒ガス弾等が発見されたとのことである。また、終戦当時人力で埋めるのは3メートル程度が限界と考えられる。そのため、物理探査にて、地表から深さ3メートルまでに異物が存在しないか調査することとしている(環境省)。

質問

習志野における地下水の流れはどのようになっているのか。地下水の流れを考慮して、地下水調査をおこなう井戸の場所を選定しているのか。

回答

平成2年度に地下水は概ね北から南に流れていることが確認されている。地表から深さ40〜50メートルに水脈がある(習志野市)。 専門家の助言を踏まえ、地下水の流れ及び地下水の年間移動距離を考慮して、習志野学校跡地及びその周辺約500メートルの範囲において、地下水調査をおこなう井戸の場所を選定することとしている(環境省)。

ご質問・ご相談は、下記窓口にご連絡ください。

  • 環境省環境保健部環境リスク評価室 電話:03-3581-3351
  • 財務省関東財務局審理第一課 電話:048-600-1181
  • 千葉県環境生活部環境政策課 電話:043-223-4660
  • 習志野市都市環境部環境政策課 電話:047-451-1400
  • 船橋市環境部環境保全課 電話:047-436-2455

この記事に関するお問い合わせ先

このページは環境政策課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎4階
電話:047-453-9291 ファックス:047-453-9311
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