名前の由来
名前の由来について
習志野市
昭和29年(1954年)8月1日、それまでの「千葉郡津田沼町」は新しく千葉県下で16番目、全国で415番目の「習志野市」として発足しました。「習志野」の名称は、陸軍大演習の際に明治天皇が命名されたものです。
明治6年(1873年)4月、明治天皇を迎えて行われた陸軍大演習の際、全体指揮をとった篠原陸軍少将のめざましい活躍を称え、「篠原を見習うように」とのお言葉があり、このことから「見習篠原」が「見習志野原」になり、習志野原になったという説があります。
地名
- 津田沼(つだぬま)
旧村の谷津の津、久々田の田、鷺沼の沼の三字をとって、明治22年(1889年)の村制施行時に村名としました。昭和29年(1954年)の市制施行時にはそれまでの久々田地区を指す地名となりました。 - 谷津(やつ)
ヤツ(谷)・ヤチ・ヤトともいい、高地や丘陵に入りこんだ谷や低湿地を指します。鎌倉時代以降に関東地方で多くつけられた地名といわれています。 - 鷺沼(さぎぬま)
堀田川という川の源にむかし沼があって、白鷺が飛来したところといわれています。いまその沼はなくなりました。 - 藤崎(ふじさき)
もとは藤咲と書き、徳川家康が江戸時代の初めに東金方面へ狩りに出かける途中にここを通りかかり、見事なフジの花が咲いていたので村名に付けたといわれています。「咲」は子安神社の祭神である木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)の咲で、その字を使うのは恐れ多いことから後に「崎」の字をあてたといわれています。崎には台地が海岸や低地に突き出ているところを指す意味もあります。 - 大久保(おおくぼ)
浜田川の支流の奥に窪地があることから名付けられたとも、あるいは江戸時代の初めに、近隣の鷺沼などの領主であった旗本の大久保氏の名から付けたともいわれています。江戸時代の新田開発によって生まれた村なので、大久保新田といわれていました。 - 本大久保(もとおおくぼ)
大久保新田を拓く前に、関西からの移住者たちが帰農したところといわれています。 - 実籾(みもみ)
御籾とも書き、五穀の実や籾のことです。この地域の田畑は籾がよく実って欲しいという願いをこめてつけたという説と、三山(御山)と同じく、二宮神社との関係から名付けられたという説があります。 - 実籾本郷(みもみほんごう)
実籾の元の郷(村)です。伝承によると、千葉氏の家臣が本郷付近に居を構え土着していたところ、東金御成街道ができるとともに街道沿いに移って実籾村を作ったといわれています。 - 屋敷(やしき)
馬加(幕張)城主の馬加(千葉)康胤の屋敷があったことに由来するといわれています。また、開墾地に屋敷名をつける場合があることからつけられたとも考えられます。 - 花咲(はなさき)
花が咲くような美しい町にしたいという願いを込めて、昭和29年(1954年)習志野市制施行の時に地名とされました。 - 鷺沼台(さぎぬまだい)
鷺沼の北部の台地上にある地区であることから地名として名付けられました。 - 新栄(しんえい)
大久保と実籾にまたがる地区で、かつてはその両方に属していましたが、後に一地区として独立する際に、新しく生まれ栄えていくようにという願いから付けられた地名です。 - 東習志野(ひがしならしの)
習志野市の東部に位置することから名付けられた地名です。 - 泉(いずみ)
旧陸軍騎兵第15・16連隊の所在地で、戦後大久保の一部から分かれた地区です。かつてこの地に旧陸軍が給水用の井戸を掘った給水塔(現在は撤去)があり、その井戸(泉)から地名としたといわれています。 - 袖ケ浦(そでがうら)
古来より東京湾の奥一帯を指す海岸名で、もともとは袖のように、ゆるやかに湾曲した海岸の形から付けられたものです。また、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征の折、荒海を鎮めるため入水した尊の妻の弟橘媛(オトタチバナヒメ)の衣の袖が海岸に流れ着いたという伝説から、説明される場合もあります。昭和41年(1966年)に沿岸部の第1次埋め立てにより市に編入され、地名に付けられました。
昭和52年(1977年)に沿岸部の第2次埋め立てにより誕生した香澄、秋津、茜浜、芝園の4地区には、春夏秋冬を表す地名が付けられました。
- 香澄(かすみ)
春のうららかな霞を表しています。 - 芝園(しばぞの)
夏に草木が繁茂する様子を緑の美しい芝にちなんで地名としました。 - 秋津(あきつ)
秋の京葉港(津)の美しさをたたえた地名です。 - 茜浜(あかねはま)
冬の海に映える入り日の美しさをたたえた地名です。
リンク集
No.99 平成19年7月1日号 習志野の地名2 「津田沼」誕生物語―津田沼・菊田・久々田
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更新日:2022年09月29日